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…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………区長四期目に臨む決意この度の選挙結果を踏まえ、自信を持ってマニフェストに掲げた「安全・安心を創造し続けるまち」と「文化と品格を誇れる価値あるまち」という都市像を着実に実現してまいります。このプロセスとして、区議会の皆さまのご協力のもとで、真に効果的な政策を大胆な発想で作り上げ、区民のみなさんとの協働により、着実に実行していくことが極めて重要です。今後も更なる構造改革に取り組み、揺るぎない自治体経営の信頼を確立するとともに、豊島区の将来像の実現に向けて、確実な一歩を踏み出してまいります。副都心再生について今後の都市づくりを池袋副都心の交通環境からみると、かつてない大きな変化が訪れます。平成31年に予定の環状5の1号線地下道の開通を好機と捉え、池袋副都心を人と環境に優しく、安全で快適な都市空間として再生させ、次の世代に引き継いでいきます。池袋が輝きを増すことで、様々な地域の価値と魅力が大きく底上げされ、地域文化を大切にした特色ある街づくりが活かされていきます。池袋のグランドデザインを総合的にコーディネイトしていただくため、都市デザインぞうけいにご造詣の深い、建築家の隈研吾先生に参与として加わっていただくことにいたしました。新庁舎などの整備について新庁舎整備を含む南池袋二丁目A地区市街地再開発事業は、今月より既存建物の解体工事に入り、来春には、新築工事に着手する予定です。このたびの東日本大震災で、これから建設される新庁舎は本当に大丈夫か、と、区民のみなさんからご心配をいただきました。さっそく建物の設計を統括する日本設計社長より技術的なお話をうかがい、今回のような巨大地震も想定して耐震設計を進めており、安心をしてほしいとの力強い太鼓判をいただきました。新庁舎と同時に竣工を予定している西部複合施設では、文化の拠点としての機能を充実させることのみならず、本庁舎と同様の、今まで以上に身近な地域における行政サービス機能が果たせる施設として充実してまいります。教育について東日本大震災からの復興と日本の国力の再生を目指すうえで、今後の教育の果たす役割は重要です。「教育都市としま」の実現に向けて、防災教育や地域防災の拠点としての学校のあり方を含め、教育内容の充実強化と教育環境の整備を支援してまいります。学校改築では、西池袋中学校の建設工事が順調に進んでおり、目白小学校の実施設計、池袋第三小学校や池袋本町地区の小中連携校の基本構想づくりがスタートします。エコスクールの実現と地域防災の拠点づくりを兼ねて学校改築事業を着実に進め、今後は、平成30年度以降の改築計画も策定してまいります。電力需給制限への対応と環境都市づくりについて区では、政府の方針である電力削減15%を上回る目標を設定し、「電力不足への対応方針」と「電力削減アクションプログラム」を策定しました。業務の縮小などを行ないながら、必要な区民サービスを維持すべく、街路灯や高齢者などの命を守る施設には配慮してまいります。民間部門の省エネ・節電への啓発では、産官学連携による家庭の省エネ診断などの先駆的な取り組みやエコ住宅普及事業などのほか、さらに子どもたちから家庭の節電アイデアを募集するなど、教育委員会とも連携して、すそ野を広げていきます。官民の連携を強化し、首都東京のモデルとなる環境都市づくりに努めてまいります。放射線量の測定についてこれまで、東京都が行なう放射線量の測定は、測定箇所が少なく、区民のみなさんの不安を解消する対応としては十分ではありませんでした。この度、ようやく放射線測定機を入手することができ、今月からすべての保育園、幼稚園、小・中学校と区内5か所の主要な公園で測定することに加えて、定期的に土壌と砂場、そしてプールの放射線量についての分析を専門の業者に委託します。測定結果は、区ホームページや広報としま、さらには、安全・安心メールなどでお知らせし、危機管理体制の強化に努めてまいります。セーフコミュニティについて6月10・11日、WHO認証センターの海外審査員による事前審査が実施されました。審査員の講評では、様々なデータを収集し詳細な分析を加えている点、地震に備えた本区の防災対策や障害者が主体的に参画したバリアフリー対策などが、高く評価されました。とりわけ、地域の安全に取り組む拠点としての「区民ひろば」は、世界のセーフコミュニティ活動の一つのモデルになってほしいと、力強いエールをいただきました。セーフコミュニティ挑戦の意義は、治安・防災から健康や福祉にいたる地域の問題を克服できる仕組みとして、人々の強い絆と支え合いの輪を再生させ、地域力を高めることにあります。来年の区制施行80周年という節目に、セーフコミュニティ、セーフスクールの認証取得を果たし、「安全・安心創造都市」の実現に向けて、皆さまと共に全力を傾注してまいります。政策発信力の強化これまでの政策の集大成として、将来像を実現するための基盤となる具体的な政策をこの4年間で仕上げ、次の世代に引き継いでいかなければなりません。そのためには、発想力に富んだ政策を練り上げ、大いに内外に発信して、区民のみなさんの論議を呼び起こす政策発信力の強化が必要であります。そこで、今期から月例の記者会見を行なうこととし、来月から実施していきます。さらに、政策の意図や私の考えが端的に区民のみなさんに伝わるように、区長室ホームページの充実を図ります。また、今までにない全く新しい政策が生まれてくるような未来志向の人材の育成に努めてまいります。新たな挑戦に向けて豊島区が、安全と安心が確保され、価値ある都市に生まれ変わり、歴史と文化を大切にしながら、将来の世代に引き継がれていくための将来ビジョンを描き、「10年後の都市像」として区民のみなさんに明確にお示しできるよう最善の努力をしてまいります。26万7千800人の区民のみなさん一人ひとりが、安全・安心を肌で感じ、「住んでよかった」と誇りに思える豊島区の実現に向け、これまで以上に強い信念と情熱を持って、そして、強力なリーダーシップを発揮して、区政運営に渾身の力を傾けてまいります。本日、ご提案申し上げる案件は、条例6件、補正予算2件、その他3件、合わせて11件です。(要旨)広告広告広告第第22回回区区議議会会定定例例会会招招集集ああいいささつつ6月24日、高野之夫区長が、招集あいさつを行ないました。�平成23(2011)年7月5日第1503号

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