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子ども家庭部 子ども課 ☎3981-2187平成24(2012)年8月15日広 報特集号7 僕は、今まで「いのち」について考えたことがありませんでした。でも、「いのち」は、とても大切なものであるということだけは確かな事だと思います。 昨年の三月十一日に起きた東日本大震災ではたくさんの命が失われました。津波によって一瞬にして家族をうしなった人々や福島第一原子力発電所の放射能漏れにより住み慣れた町を避難せざるを得ない状況により地域住民や友人・知人とばらばらになってしまった人々をテレビや新聞の報道で見て、「いのち」というものは、自分のものだけど自分だけでは守りきれない時もあること、家族だけでなく他人と助け合わないといきていけないという事を強く感じました。そのようなことから地域の人々と助け合える関係を普段から築いていくことがとても大切な事だと思いました。 僕は祖母から面白い話を聞いたことがあります。それは、昔は味噌や醤油が足りないときは、近所の人に分けてもらったといいます。でも今は、近くにコンビニエンスストアなどがありいつでも買い物ができるのでこのようなことはなくなりました。便利になるのはいいことですが近所の人とのコミュニケーションが減っていることはよくないと思います。 僕は町会の野球チームに所属しています。そのおかげで自分の所属している野球チームのメンバーだけでなく、外のチームの選手やその保護者の人たちとも沢山知り合う事ができました。また、僕は父と毎朝、家の前でキャッチボールをしていますが、出勤する人や犬の散歩をする人・ゴミ出しや掃除をする人などにあいさつをするように心掛けていたらお互いに顔見知りになり地域の輪が広がったような気がします。最近では自宅から離れた所で会っても声を掛けてもらえるようになりました。 学校では、「あいさつをしなさい」とよく言われますが、今までなぜ、あいさつが大事なのか意味がよくわかっていませんでした。でも、声を掛けてもらえるようになって、あいさつの大切さを実感することができました。また、人と人との繋がりというものは日々の小さな積み重ねにより作られていくものだと思いました。 震災により、大きな被害を受け、多くのものを失いましたが、僕を含めて「いのち」というものを考えるきっかけとなったと思います。 人と人との繋がりを地域だけでなくどんどん広げていくことができれば、何かあったときにはお互いに助け合うことができて、その力もとても大きなものとなります。そして、人と人との「きずな」が生まれれば、犯罪や非行のない明るい地域社会が作られていくと思います。 これらを踏まえて僕は、「あいさつ」という日々の小さな積み重ねを今まで以上に大切にしていきたいと思います。 「社会を明るくする運動にご協力をお願いします。」 毎年七月に大きな声でそう言いながら、犯罪や非行を防止し、立ち直りを支えるために「おかえり」や「やり直せる社会に賛成です」などのメッセージ書かれたティッシュや絆創膏を町の人々に配っています。この活動の目的を私は小学校四年生ぐらいになって、やっと知りました。知った時には、立ち直りを支えるとは、自分がどうすればいいのかわからずとても難しいな。と思っていました。でも、「難しく考えないで、今はたくさんの人と共に生きていくために必要だと思うことをしていけばいいと思う。」と知り合いの人が教えてくれました。その時、ずっと前に小学校の先生から聞いた話を私は思い浮かべていました。 朝のとても混んでいる満員電車の中でのことだそうです。とても混みすぎていて、乗るのにも、降りるのにも苦労していました。ほとんどの人は無言で、無理矢理出たり入ったりしていて、ある時、降りようとして人をおしのけている人がいたそうで結局、その人は降りようとした駅で降りられませんでした。次に、少し若い男の人が乗ってきて、降りる時にはドアからだいぶ遠ざかってしまっていたけれど、「すみません。降りたいので通していただけませんか」と何回もていねいな言葉で言っていると、細い道がドアまでできたそうです。 先生は話しおわると、「きちんと言葉で伝えるということは、とてもたいせつだと思いました。」と言っていました。私も、似たようなことが前にあって、逆にそういう人を見ていると、私まで気持ちが良くなるような気がしました。 そして、先生は、「何か言いたいと思った時は、一度心の中で言い方やどう伝えた方がいいのかなどを考えてから自分の言葉に責任をもって話すようにしていきましょう」と最後に言いました。 私は、人との接し方・話の聞き方・自分の意見の伝え方などに気を配ってコミュニケーションをとることで、周りの人とよい関係が築けていけるのだと思います。良い社会とは誰かが私たちに与えてくれるものではなく、みんなが努力して作り上げていくもので、続けていくためには一人一人の小さな気配りがかかせないなと思いました。私もこれからずっと、誰とでも誠意をもって接していきたいです。 私は、ときどき、タバコのポイ捨てや、ゴミのポイ捨てなどをしているところを、見かけます。ときには、けむりがついているのも落ちています。とてもあぶないと私は思います。ポイ捨てをしたら、町もどんどんきたなくなっていってしまいます。私は、小さい時に、ようち園に行くときに、何こタバコが落ちているか数えてみました。予想は十こくらいでしたが、十こ以上落ちていました。そのとき、私は、どうしてこんなにタバコが落ちているのだろうと思いました。私は悲しくなりました。ときには、つばをはく人だって見かけます。とてもきたないので、私は、いやな気持ちになりました。自分はいやじゃないかもしれないけれど、周りの人たちにはいやな気持ちになるからです。でも、そういう物を拾ってくれる人がいて、私はとてもありがたいと思います。落ちているゴミも、前より少なくなったと思います。私も、そういうボランティア活動をしてみたいと思います。五月には、ゴミゼロデーがあります。学校では、ゴミゼロデーに、ゴミを拾ったりします。その時に、ゴミをいっぱい拾いたいと思いました。そして、みんながいい気持ちでくらせる社会にしていきたいと思いました。そうするためには、私は、大人になっても、ポイ捨てをしないように、努力したいと思いました。 私は、あいさつも大事だと思いました。なぜなら、あいさつをされたりすると、いい気持ちになるからです。あいさつをしない人は、なんだか暗く見えます。毎日、あいさつをしていたら、前の校長先生に、ほめられたことがあります。そのとき、私は、とてもうれしくなりました。毎日あいさつをしていると、こんなにうれしくなるときがあるんだ、と思いました。それから、近所の人にもあいさつをするようになりました。笑顔であいさつをしてくれます。あいさつをしたら、そこから会話が始まったりします。短い会話だけど、楽しいなと思います。やっぱりあいさつはいいなと思います。最初は、はずかしくて出来なくて、頭を下げるだけだったけど、思い切ってやってみたら、出来るように、なりました。それから、近所の人たちと話す機会がふえました。学校に行く時に、いつもあいさつしてくれる人がいると、学校に気持ちよく登校出来ます。学校の先生にもあいさつをしたら、やっぱり、笑顔で、あいさつをしてくれました。あいさつを、大人になっても、いっぱいしようと思いました。 私は、この作文を書いて、ポイ捨てしないこと、あいさつをすることが大切なんだと改めて思いました。そして、大人になっても、気を付けようと思いました。この作文に書いたことを、未来に生かしていこうと思いました。 ぼくのお母さんは、町会のボランティア活動を一生けん命がんばっています。ぼくは、どうしておかあさんがボランティアをやるのか考えることもありませんでした。 この作文をきっかけにお母さんの本当の気持ちが分かりました。その理由とは、地域の人と仲良くなるのはもちろんのこと、ぼくと弟の顔を覚えてもらって、声かけをしてもらうことが目的でした。 お母さんが町会のボランティア活動をやってから、まえより地域の人にあいさつをするようになりました。地域の人たちもぼくの顔を覚えてくれて、相手からもあいさつされるようになりました。ぼくは、自分からあいさつをするのではなく、相手からあいさつしていたけれど、現在は自分からあいさつができるようになりました。 じゅくで、帰りがおそくなり、心細くなった時、町会の人から声をかけられ、安心できたし、とてもうれしくなりました。 ぼくが自転車のルールを守らなかったとき、町会の人たちが注意してくれたりして、安全に遊ぶことができました。ぼくは、周りの人からあまりおこられないけれど、町会の人たちは、きちんとしかってくれました。時間を忘れておそくまで遊んでいた時も注意をしてくれて、早く家に帰ることができました。小学校を卒業する時や中学校に入学した時におめでとうと言われて、うれしくなりました。 ぼくは、地域の人たちのおかげで、毎日安全に過ごすことができています。町会の人たちがとてもやさしくて良かったなと思いました。 地域の人たちと仲が良くなると、一緒に遊んでくれたりして、とても楽しくなります。 もし、お母さんがボランティアをやっていなかったら、こんなに楽しく過ごすことはできなかったと思います。なので、地域の人とのつながりは、とても大切だなと思いました。 町会の人たちのおかげで毎日安全に楽しく遊んだり、祭に参加したりできるので、地域とのつながりをこれからもずっと大切にしていきたいです。そして、町会の手伝いなども積極的にしていきたいです。 地域の人がたくさんの人の顔を知っていることにより、見知らぬ人がうろうろしていると、すぐに不しん者かなと判断することができます。そういったことにより、犯罪の少ない町づくりになると思います。優秀賞優秀賞優秀賞優秀賞池袋第二小学校 5年生村上 汐南さんむらかみ しおな池袋第二小学校 5年生藤原 秀さんふじわら しゅう明豊中学校 1年生白田 海斗さん地域とのつながり地域とのつながりしろた かいと千登世橋中学校 2年生椛澤 優里さん良い社会とは良い社会とはかばさわ ゆ りポイ捨てとあいさつポイ捨てとあいさつ命を守るためには…命を守るためには…

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