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残念ながら学外の方にはご遠慮いただいている状況です。岩田(大正大学)●私は、1年生の時から、東長崎駅の近くにある特別養護老人ホームでボランティアをしてきました。地域の小学校の子どもたちを招いて一緒に遊んだり、作業療法で制作した作品を展示するお手伝いをさせていただいたりしています。 将来はやはり、福祉施設か医療施設で生活相談員として地域と利用者の方のパイプ役になる仕事が希望です。また、昨年の夏休みには区役所の商工係で10日間のインターンを経験し、「広報としま」の編集もお手伝いしたので、今日はとても楽しみにしてまいりました。区長●ボランティアをされている施設は、アトリエ村ですか。高齢者総合相談センターも併設されており、地域との交流が盛んな施設です。今日、会場をお借りした帝京平成大学は、健康や福祉に関するエキスパートを育てていますね。荒井(帝京平成大学)●私は理学療法士を目指して、主に障がいのある方に対する機能改善のお手伝いをするために学んでいます。授業で歩行分析を行なうのですが、池袋に行き交うたくさんの人たちを観察することは、とても参考になります。小宮(帝京平成大学)●ヒューマンケア、医療系の勉強をしながら、現在、大学の一階にある接骨院で研修をさせていただいております。高齢者から子どもまで幅広い年齢の方が受診する接骨院は、地域医療で大事な役割を担います。今回、研修ではじめて地域の方々とふれあい、地域に密着した仕事がしたいと強く感じるようになりました。ゆくゆくは独立して、地域医療に貢献する柔道整復師になることが希望です。安部(立教大学)●都市政策をテーマにしたゼミナールの一員として、西池袋のまちづくりに関わっています。2011年のイベント「お国自慢in池袋」への参加、最近では、「大学のあるまち」をテーマに、学生の立場から「理想の立教通り」を提案しました。学生にはもっと池袋の魅力を知ってほしいし、地域の皆さんには学生の姿を伝えたい。私自身はジャーナリストになって、まちづくりや都市政策を取材していきたいと思っているのですが、とにかく池袋の魅力をどんどん発信していきたいです。区長●熱い思いを持っているんですね。安部●はい、まちづくりに関しては、たぎるような情熱があります(笑)。鳥羽(立教大学)●安部さんと同じゼミ生です。今年は特に「立教通りを考える会」として、大学がある特色を生かしてワクワクする通りにするためにはどうしたらいいか、1年間ヒアリングなどもさせていただきながら考えてきました。地域の方からすれば、いきなり入ってきた学生に何ができるのと首を傾げる方もいらっしゃると思うんです。でも東京芸術劇場の高萩副館長が「大学には毎年違う考えを持った学生が入学してくる。それはまちづくりにとって、新鮮な作用を及ぼすと思う」とおっしゃられたのを聞いて、学生ならではの視点で、まちづくりに取り組んでいきたいと考えるようになりました。安部●池袋と言えばごちゃごちゃした感じがイヤだという声が多かったのですが、一昨年、ゼミで上海を訪れたとき、似ているなと感じたんです。今はむしろ、そのごちゃごちゃ感があるからこそ、探求したり発見があって楽しいまちだと思うようになりました。区長●池袋は、戦後1000くらいのマーケットがひしめき合い急激に発展したまち。その名残があるかもしれませんね。今や豊島区は100m四方に207人が住む日本一の高密都市です。なおも人口が増えていて、あとわずかで27万人になります。最近は、治安も改善され、便利で過ごしやすいまちとして住みたい人も増えているのでしょうね。荒井●池袋はお店が多くてよいのですが、道が狭くて人が多いので、走ってくる自転車を危ないと感じることもたびたびです。区長●自転車の問題は、立教通りも同じですね。それは我々、おとなの責任です。嶋﨑●池袋と違い、私の通う巣鴨や庚申塚には、学生が一人でふらっと立ち寄れる店が少ないですね。その一方で、昔ながらの風景が残っていて、歩けば歩くだけ発見がある場所だなと思います。志村●駒込は商店街もあり、とても住みやすいまちだなと思います。もう少し学生が行きやすいお店があるとよいのですが。区長●駒込は、ソメイヨシノの発祥の地ですね。今、コマザクラをサクラの開花宣言の目安にしようという働きかけを、地元の人が一生懸命やっています。 駒込も含め、山手線の駅が5つもあるのは豊島区だけ。しかもそれぞれの地域に特色があるのは、豊島区の自慢の一つです。3月16日に、副都心線と東急東横線の直通運転が始まると、神奈川県方面から池袋や雑司が谷を訪れる方も増えるでしょうね。安部●3・11の震災後に陸前高田や石巻でボランティアをしたのですが、住んでいるまちを失った皆さんの悲しさやつらさに触れ、改めてまちの大切さを感じました。豊島区や池袋をみんながずっと住みたいとか、行ってよかったと愛着を持てる場所にしたいですね。学生は4年間しか豊島区にいませんが、まちづくりや祭りに参加したい人もいるので、ぜひ学生も地域に関わらせてもらえるようお願いします。岩田●6つの大学が集まる一方で、高齢者も多いので、あらゆる世代が交わる豊島区らしいイベントも開くことができるのではないでしょうか。私たちも学生ならではの視点から、リアリティのある地域でのイベントを、区や関係団体に働きかけたいです。小菅●私も学生にしかできないことがあると思うので、豊島区に関わる一員として、特に外国人の方に開けたグローバルなまちづくりに貢献していきたいです。区長●皆さんの思いを受け入れる地域の側にも、しっかりとした体制をつくる必要がありますね。先日、6つの大学の学長、総長さんと懇親会を行なった際にも、強い絆で地域貢献していこうというお話を頂きました。現代は若い人にとって閉塞感があり、夢を持ちにくい社会になっていると感じます。しかし、だからこそ夢を持って未来を切り拓いてもらいたいと思います。そして夢は追いかければかなうものなんですね。私自身も夢があるから、区長を続けることができるんです。皆さんのお話をお聞きして、愛着が持てて、いつでも帰って来たくなる豊島区にしなければとの思いを強くしました。今日はありがとうございました。大学のあるまちから魅力を発信!学生と協働したまちづくりをかし池袋の活性化を考えるゼミナールのメンバーでイベントに出展。池袋への熱い思いをアピールしました(立教大学・安部さん)学習院大学女子栄養帝京平成大学東京音楽新春座談会小菅 莉緒さん●文学部日本語日本文学科3年内山 可奈子さん●文学部日本語日本文学科3年上田 希栄さん●短期大学部食物栄養学科2年荒井 智恵美さん●健康メディカル学部 理学療法学科3年山田 菜々子さん●音楽学部音楽学科 器楽専攻(チェロ)4年小宮 克芳さん●ヒューマンケア学部 柔道整復学科4年3大学わたしたちの夢 とし

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