20140815_gougai
4/4

4優秀賞優秀賞長崎小学校 6年生足立 愛恵作ろう!犯罪のない世界椎名町小学校 5年生齊藤 隼人思いやりの社会 あなたは、電車の中で、障害のある人や、妊婦さん、けがをしている人などを見たことがあると思います。この作文を読んで、思いやりの気持ちの大切さを改めて考えて下さい。 ぼくは、毎週三回、じゅくに通っています。電車でじゅくまで、友達と、行き帰りするのでよく電車に乗ります。 じゅくに通う時、電車では、行きは少しこんでいるので座らないように、帰りは少し空いているので座っても良いことに、自分の中で決めています。帰りに、もしもこんでいる時があったら障害のある人、妊婦さん、けがをしている人などにゆずります。そしてぼくが一番気にしていることは、ゆうせん席に座らないということです。たとえ、ゆうせん席がたくさん空いていても、座らないということを心がけています。それと、めいわくをかけないということも大切だと思っています。 めいわくをかけないということは電車の中だけではありません。駅の構内やせまい歩行者道路など色々あります。最近は、じゅくの先生も「駅ではエスカレーター、エレベーターを使いません。」とみんなに言っています。 東日本大しんさいの時もCMで「思いやりの心は大切です。」というCMもありました。そのCMは、ぼくは何十回も見ました。そしてそのCMで思いやりの大切さを学びました。 よく、アニメでお年寄りが重い荷物を持っていて、その荷物を持ってあげるという場面があるけれど、思いやりはすごく大切なので、その子はやさしいな、とかぼくもやろうとか、そのアニメを見ていて思います。実際にやったことがないけど、やったら自分はどんな気持ちになるのかなと思うので、ぜひやってみたいです。 思いやりはすごく大切です。ぼくも、改めて、もっと思いやりの気持ちを持たなくては、やさしい気持ちを持たなくては、と思いました。思いやりは、やった人も、やってもらった人もうれしくなるので、ぜひたくさんやって下さい。 あだち めぐみさいとう はやと優秀賞駒込中学校 2年生池田 真優命の大切さ 最近は中学生のイジメによる自殺のニュースをよく耳にします。自殺をしてしまう子の立場を考えると、さぞつらかったでしょう、さぞ悲しかったでしょうと同情してしまいます。でも、最後の最後に自殺する子を苦しめ痛みつけるのは、イジメっ子ではなく、自殺する本人です。 私は昔イジメを受けていました。イジメられても、その当時の私は気が弱かったため、何も言い返せず笑ってばかりいました。蹴られても叩かれてもただひたすらにこらえました。自分で自分がもうこの世界に私は必要ではないのだろうか、もう私が死んでも誰も悲しまないのだろうかと悲観的な考えにどんどんなっていきました。けれど、私が自分は恵まれていると思う所が一つだけあります。それは母親の存在です。母親がいなければ、今の私はいないと思うほど私は母親が大切でした。イジメを受けていることを私が話すと、いつも私の立場になってくれ、口が少し悪いですがイジメっ子の名前を呼び捨てにしたり、私のことを親身に考えてくれました。そして、イジメっ子への対処法も教えてくれたり、時には深いことを教えてくれたりします。私が一番覚えている深いことは、「イジメっ子は卑怯だから、イジメられている子の心を傷つけるだけ。自殺しようが何しようがイジメっ子なんか絶対反省しないって。そんなの不公平でしょ。だから真優、死ぬなよ。あんたが死んだってイジメっ子らはすぐ忘れるよ。生きな。そして、イジメっ子より幸せになってしまえ。」と。幼かった私はその時よく理解できませんでしたが、嬉しくて泣いたことだけは覚えています。 だから、もし私が世界中を旅することができたなら、苦しんでいる人たちに「大切な人を見つけてみて、その人と自分のために生きてみよう。」と、アドバイスしたいです。そして、絶対負けないでと言いたいです。負けてしまったら何も自分への良いことが無いからです。それに、親からもらった奇跡から生まれた尊い尊い命を、早くに絶やさないでほしいからです。この世界には、生きたくても生きられない人や、自分のしたいことができない人がたくさんいます。その人たちのためにも、どうか負けないでほしいです。 私は中学生になってから勉強を本格的に始めました。私は医者になりたいという夢があるからです。特に一番今気になっているのが産婦人科医です。生命の誕生を見ることができるからです。ところが、毎日勉強しているはずなのに成績がなかなか伸びず、つらくなって、もう努力してもムダなのではないかと思ってしまい、また自分の命を粗末なものとして見てしまいます。でも、私の幼いころからの夢は簡単にはあきらめることができず、他の目標も思いつきません。一人一人の命を守りたい、そんな思いでいっぱいで、命を助ける職業につきたいと思っています。そして、一人一人の命がとても大切なことと、苦しくても絶対に幸せがどの人にも訪れることを伝えていけるようなたくましい医者になりたいです。いけだ ま ゆ優秀賞西池袋中学校 2年生駒場 紀行初めの一歩を皆の心に ぼくは小学校の頃の読み聞かせで、「命をいただく」という話を聞いた事があります。人間が生きていけるのは、植物や動物等、あらゆる命を殺して、その命を頂いているという事を改めてこの本で気付かされました。 最近では日野原重明さんの本を読んでいて、その中の九・一一事件の事や服部君という少年の留学での事件等、内容は少し違いますが、命についての大切さを考えさせられました。 毎日の生活の中で、感じている、これらの事に関して、書きたいと思います。 まずは、命を頂いていることに関してです。ときどき、コンビニエンスストアやスーパーに行った時、大量に造られているお弁当やおそうざいは売れ残った時にどうしているのだろうと考えます。ファーストフード店ではポテトを揚げて、十分経過すると捨ててしまう所もあるそうです。きっと日本全部で一日に出る残飯や、売れ残ってしまった商品は大量にあると思います。その中には、もちろん、ぼくが嫌いで残した物も入るでしょう。もしも、この食料が飢餓で苦しむ発展途上国の人達に、渡せる事ができたら、どれだけ多くの人達を救えるのでしょうか。 そう考えていくと、せめて食事を残さない様にしようと感じました。それは結局、どこかでつながって、誰かの命を救う手助けを出来るかもしれないからです。まだまだ、勉強不足で、中学生のぼくにはできる事が限られていますが、まずはじめの一歩が大切だと思っています。どんなに小さくても、何かをしなければ、何も変わらないと思うからです。そして、それは伝え合う事で大きな力になっていくという事を信じています。 次に大きな事件や災害についての事を書きます。最近、学校の社会科の宿題に「世の中ノート」という、世界で起きたニュースを調べ、感想を書くという課題があります。新聞やインターネットで毎日、調べている内に世界では内戦やテロで沢山の人の命が奪われ、異常気象が原因で、各地でいろいろな天災が起きていることも知りました。大島の災害の時は、兄の担任が大島のご出身だったので、友人・知人が亡くなられたという話も伺いました。その中には僕と同じ中学生で、災害によって両親を亡くした人もいると聞いて、胸が痛かったです。 母は野外教育活動の会社に勤めています。会社の人が大島にボランティア活動に向かったり、募金活動をしたりしています。3年前の東日本大震災の時も、みんなで援助に向かったそうです。現地では世界の各国から救助隊が来たり、食料や物資が提供されたり、たくさんのボランティアが活動に参加しに、集まっていたそうです。こうして心がつながり支え合って大きな災害を乗り越えてゆくのだと思いました。 地域社会造りについても同じ事が言えると思います。一人一人が自分のできる初めの一歩を踏み出し、お互いの思いを伝え合う事、そしてお互いや社会を知って、気づく事が大切だと思います。その結果心がつながり、お互いを支え合っていければ、すばらしい地域社会の発展につながる事と思います。 今の僕が生きて元気に学校へ通い、部活をしたり、友達と遊んだり出来るのも、沢山の人のおかげです。きっと気付かない所や見えない所で支えてくださっている方々も沢山いらっしゃる事でしょう。その事が安全な、地域社会造りについては目立たないけれども、一番大切なのだと思います。ぼくも出来る事を一つずつ、やり続けていきたいと思います。 こまば のりゆき わたしは、犯罪はぜったいにしてはならないことだと思います。でもなぜ犯罪は起きてしまうのでしょうか。 わたしは、感情の問題だと思います。例えば「一人ぼっちでさびしい」「友達とけんかしていらいらしている」などです。わたしはそのような問題で犯罪が起きているのならば、その感情や心の声に気付いてあげればいいと思います。そして、気付くためには、近くにだれかなやみを聞いてくれる人がいればいいと思います。その人は、お母さんでもお父さんでも親友でもいいと思います。 わたしもやらなくてはならないことがあると思います。それは、あいさつです。なぜなら、あいさつは人と人とをつなぐ一番大切で簡単にコミュニケーションがとれる、なくてはならないものだと思うからです。あいさつをすることにより人と人とがつながり、やがて地いき全体がつながります。地いきがつながることによって、犯罪を防ぐことができるのです。例えば、どろぼうにはいろうとしている人がいるとします。でもその人に優しく声をかけることにより、「どろぼうに入るのはやめようかな」と思わすことができるのです。こういうふうに、一件一件犯罪を減らしていければいいと思います。そして、外だけではなく家では、「いってきます。」や「ただいま。」を言い、学校では、「おはようございます。」や「こんにちは。」など積極的に声をかけて少しでも犯罪のない世界に近づいていければいいなと思います。 最初に犯罪は、感情の問題だと言いましたが、世界には、お金がなくて食べる物にもこまって犯罪をおかしてしまう人もいると思います。そんな人にでも、声をかけて、国の救済機関を教えてあげたりすることで、犯罪に走らないようにすることもできると思います。日本の場合は、最低限文化的な生活ができるような仕組みもあり、何も犯罪をおかさなくても生きていけるのです。 長小ではないと思いますが、いじめは犯罪の一つだと思います。子どもの時にいじめをしたりしていると、大人になってから、それがエスカレートして、犯罪になると思います。 だから、わたしたちがやらなければならないことは、友達をたくさん作る。あいさつをしっかりする。いじめはぜったいにしない。この三つをやれば、犯罪のない世界に近づいていけるのではないかなと、わたしは思います。““平成26年(2014)年8月15日

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る