20150815_gougai
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推進委員長賞さくら小学校 6年生俣野 さくら広げよう!思いやりの輪 みなさんは、今「明るい社会」というとどんなイメージが湧きますか。私は、一人もさみしい思いや辛い思いをしている人がいない社会だと思います。このような明るい社会をつくるには、どうしたら良いのでしょうか。 その一つに「あいさつ」があると私は考えます。私の通うさくら小では、毎朝六年生のおはよう隊が帽子をとって笑顔であいさつをします。下級生もそれを見て負けずと元気にあいさつを返す。そこには、お互い明るく優しい心があるのではないでしょうか。私は毎朝元気にあいさつをすることで、気持ちをリセットさせ明るい一日をスタートさせます。 さくら小の子供は生徒どおしだけでなく、交通指導員さん、地域の方々ともあいさつをしあいます。そうすることで明るい気持ちになれます。どうでしょう。これは「明るい社会」と言えるのではないでしょうか。 あいさつの他にも「ルールを守る」ことがあると考えます。さくら小には「さくらのルール五十・さくらしぐさ」というものが書かれた本があり、全員が持っています。このルールは、先生ではなく生徒が考えたものをまとめたものです。 「さくらしぐさ」には、くつ箱しぐさ等があります。「くつをそろえると心もそろう」と言われますが、さくら小ではみんなが自然とできるようになります。私は心がそろうことでお互いに優しくしようという気持ちが生まれると思います。 また、けしカスしぐさというものもあり、授業後はみんなけしカスを持って、ごみ箱に向かいます。これは、次に机を使う人が気持ち良いようにと思って、行います。 これらは、「守らなくはいけない」という受動的なきまりではなく、「守ろう」という能動的な決まりなのです。 みなさん、ルールをどのように思っていますか。きっと、「守らないと先生や親にしかられるもの」と思っていると思います。でも、私はルールは守ることでみんなが思いやりの心を持てて、明るい社会に近づけるものだと思っています。大変ではあるけれど、私はルールを守り続けようとしています。 このように、自分の身の回りの一つ一つの小さな思いやりの積み重ねによって、優しい地域が生まれ、優しい地域が広がることで、思いやりと愛にみちあふれた明るい社会ができあがるのではないでしょうか。 このような社会では、人々が助け合って生活することで、協調性が生まれて、いじめや犯罪もなくなるでしょう。また、災害の時もみんなで協力して、困難を乗り越えることができるでしょう。 思いやりと愛にみちあふれた明るい社会をいきなりつくるのは、不可能です。でも、学校や家庭等の身近なところから、思いやりの心を持って生活することで、思いやりの輪が広がり、明るい社会をつくりあげることができると、私は信じています。 みなさんも、今あなたのとなりにいる人に優しくすることから始めてみませんか。 西池袋中学校 2年生小林 優祈地域の輪、未来への輪 私は社会を明るくするためには、地域と連携することが大切だと思います。色々な人とつながることで、安心感を得て前向きに取り組めたり、自分自身が成長できるきっかけになると思うからです。 毎年夏に行われる町内会主催の盆踊りで、幼稚園のころから私は太鼓をたたいています。この盆踊りでは、地域の小学校を使い、露店は商店街の店舗なども協力して出店してくださっています。また、PTAの方々がパトロールをしてくれたり、矢倉の周りでは地域の皆さんが輪になって踊って盛り上げてくださいます。このように、盆踊りを成功させるためにたくさんの方々が参加し、協力してくださることで毎年続けられています。 しかし、昔と比べると最近では様々な課題を抱えています。まず、一部の近所の方から「音が大きい」とのクレームがあり、祭りを行う時間が少し短縮されてしまいました。また、以前は子供達に人気のあった太鼓のたたき手も徐々に少なくなり、大勢で練習していたときのにぎやかさが今ではなくなりつつあります。けれども、そんな中で今まで中止することなく毎年お祭りを続けてこられたのはやはり、たくさんの人たちの支えがあったからこそだと私は思います。小さな地域の盆踊りではあるけれども、私自身も地域の皆さんとのつながりを深めることのできる貴重な時間だと思っています。そして、なくしてはいけない地域の取り組みでもあり、私もできる限り参加してこれからも引き継いでいきたいと思っています。 このように様々な問題はありますが、地域とつながることにはたくさんのメリットがあると考えています。まず一つ目は、地域全体でつながることで情報のネットワークができることです。この関係ができることで、いじめや犯罪といった悪いことを未然に防ぐことができるのだと思います。世の中には毎日のように暗いニュースも流れており、例えば今年の三月にあった川崎の男子中学生が亡くなった事件では、地域や学校の目が行き届いていれば最悪の事態を招かずにすんだのではないか、という報道が多くありました。だからこそ、地域の人々のつながりはとても大切なのだと思います。二つ目は、災害があったときも地域の力で声をかけ合い助け合うことができるということです。四年前の東日本大震災後も、地域全体はもちろん他県や他国からも人が集まってきて協力し、街を復活させている様子を新聞やラジオ、テレビなどでよく見聞きしたことがありました。それはやはり、人々が連携してつながっていたことが復興の原動力にもなったのではないかと思うのです。また、私自身も普段から近所で知っている人に会うと、いつも声をかけてくださったりあいさつをし合ったりすることで信頼感や安心感を感じています。こうした、日常生活の身近な出来事を通じて私も様々な行事に参加することがとても嬉しく、だからこそ盆踊りにも前向きに取り組める力になっていると思います。 これらのことから、私は社会を明るくするためには地域との連携の輪を広げていくことが大切だと思います。たくさんの人と関わって、深く強いつながりをつくり、自分だけでなく周りの人にも目を向けられるような人になりたいです。またのこばやし ゆうき推進委員長賞8 15 ソメイヨシノ発祥の地としま広 報特別号発行:豊島区 編集:子ども家庭部子ども課 〒171-8422 豊島区南池袋2-45-1 ☎3981-2187 ホームページ http://www.city.toshima.lg.jp/第65回 “社会を明るくする運動”第65回 “社会を明るくする運動”犯罪や非行を防止し、立ち直りを支える地域のチカラ作文コンテスト(計1583作品)作文コンテスト(計1583作品)7月12日(日)に中央大会「区民のつどい」を開催しました。7月12日(日)に中央大会「区民のつどい」を開催しました。第二部 演劇公演「銀河鉄道の夜」区内の劇団ムジカフォンテと公募で集まった小中学生が共に舞台ミュージカル公演を行いました。第一部 セレモニー・作文コンテスト表彰式推進委員長賞・常任委員長賞作品発表プログラム「第65回社会を明るくする運動」特別号の構成1面…中央大会「区民のつどい」1・2・3・4面…作文コンテスト受賞作品/小学生の部911作品中学生の部672作品「いのち」「社会を明るくする運動」を題材に、区内小中学校からたくさんの応募を頂き、その中から小中各7作品の表彰を行いました。“社会を明るくする運動”にご協力頂いている団体(順不同)(寄付金)株式会社 アール・エス・シー株式会社 サンシャインシティ株式会社 藤久不動産株式会社 東武百貨店 池袋店宗教法人 高岩寺宗教法人 西福寺宗教法人 祥雲寺宗教法人 眞性寺宗教法人 法明寺巣鴨庚申堂幸賛会藤久地所管理株式会社東京商工会議所豊島支部東京信用金庫豊島区商店街連合会豊島区町会連合会豊島区保護観察協会豊島西ライオンズクラブ(寄 贈)巣鴨信用金庫東京信用金庫東京都薬物乱用防止推進豊島地区協議会《“社会を明るくする運動”とは》 すべての国民が犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない地域社会を築こうとする全国的な運動です。毎年7月を強調月間として全国で展開されています。演劇出演の高野区長と子どもたち

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