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平成27(2015)年8月15日広 報特別号としま4第65回記念大会特別賞第65回記念大会特別賞今ここにいる奇跡 私と弟と思いやりと「思いやり」とは、席をゆずること?ゴミをすてること?たしかにそれも「思いやり」の一つかもしれません。でも「思いやり」って、本当にそれだけなのでしょうか。私は弟を通してこのことを考えました。 弟は、早生まれで小さくて運動も勉強も苦手です。私が勉強を教えていても集中してくれなかったり、えんぴつに手をつけてくれなかったりします。そんなときはだいたい弟が何かでいきづまっています。だからそれをふっきるために弟のやりたいことを一緒にやってあげます。例えば話を聞いてあげること。一緒に絵を書いたりすること。それが弟を通して学んだ思いやりの一番目「相手の気持ちになって考えること」です。私がこの思いやりが持てているときは、家族のふんいきがよくなります。 でも、この「思いやり」が持てないこともあります。私が「思いやり」が持てないときはほとんど・自分がイライラしている・余裕がないときです。こんなときに自分にもっと余裕がなくなったり、もっとイヤなことがおこったりすると、弟に思いやりを持つどころか冷めたくあたってしまいます。そうしたらどうやって解決できるのでしょうか。一つ目の解決法は①お父さんやお母さん、友達などに話を聞いてもらう。です。二つ目の解決法は②一人の時間をつくり、自分の好きなことをしてリフレッシュする。です。 ここで私は考えました。もしかしたら、「思いやり」とは自分にも余裕がないとできないのかもしれない!と。だから思いやりを持つためには自分にも思いやりを持たなければいけないということが弟から学んだ思いやりの二つ目です。 私は・相手のきもちになって考えること・自分にも思いやりを持つことの二つから、これは、私と弟だけのことではないのかもしれないと思いました。もしかしたら友達も、日本も、もしかしたら世界も、この「思いやり」があるのかもしれません。もし、そうだとしたら、社会を明るくする運動につながるかもしれません。だからこの社会を明るくするための第一歩を教えてくれた弟にかんしゃしています。もっとこの「思いやり」をどんどん深めていきたいと思います。 きうち じゅあんしみず ひなた みなさんは、一日一日を健康にくらせるというすばらしさを、実感したことがありますか。 私のお姉ちゃんは、小学五年生のとき自動車にひかれてしまい救急ちりょう室に運ばれました。一週間、意しきがもどらず、死んでもおかしくないじょうきょうでした。ですがお姉ちゃんの意しきは、奇跡的にもどり元気になりました。 お姉ちゃんは、その時の検査で生まれつきじんぞうに病気があると分かりました。治る事の無い病気でした。 そして昨年手じゅつをしました。七時間もかかる大きな手じゅつで、私はずっと心配していました。家に帰って来た時はとても安心しました。それからお姉ちゃんに入院している時の話を聞きました。お姉ちゃんの入院していた小児病とうには、かみの毛が一本もはえていない私たちと同じ年れいぐらいの子や、体がいたくて泣いている子や、病気の薬のせいで、もどしてしまっている子、小さな体のよわい赤ちゃんが大ぜいいてびっくりしたそうです。そのことを聞いて私は、毎日ふつうに学校で勉強したり習い事に行ったり友達と遊んだりしているけれど世界には、苦しんでいる子たちもいるんだと知り、悲しくなりました。 もし私がお姉ちゃんの見た子のような立場だったら、毎日ふつうに生活している子たちがうらやましくなると思います。そして、毎日苦しい思いをして病院にいることが私だったらつらすぎてどうしていいのか分からなくなると思います。また、まだできるかのうせいのあることも、すべて「自分にはできないんだ。」と思いあきらめてしまうと思いました。だからあの子たちは、すごいと思います。 そして今回私は、お姉ちゃんから病院の話を聞き、私たちが今健康で楽しくなんの苦しみ、つらい事、いやな事がなく生活をおくれている事は、決してあたりまえではなく、すごく幸せな事なんだと感じました。 この幸せな事は、両親が私にくれた大切な物なんだと分かりました。 なので私は、いやな事、つらい事、もうやめたいと思いくじけそうな事があった時は、この事を思い出し毎日一日一日を大切に楽しくゆういぎにすごしていこうとちかいたいと思います。第65回記念大会特別賞千早小学校 5年生木内 樹杏西池袋中学校 2年生阿部 桃子社会を明るくする運動 テレビや新聞などでは、毎日のように事件のニュースを耳にします。その中でも私は、次世代を担う私達未成年者が起こした犯罪について考えてみました。未成年者の犯罪のことを「少年犯罪」といいます。 私たちが住んでいるこの豊島区でも、少年犯罪がおきてしまっています。少年犯罪は近年、殺人等の凶悪な犯罪は減少しているといいますが窃盗や横領などの犯罪は大幅に増加しているといいます。こんな犯罪をなくするためにはどうしたら良いのか。もちろん取り締まりを強化し、しっかりと処罰することも大切なことです。しかし、学校生活や家庭内での心のケアや一人一人を社会全体で受け入れていく地域づくりをすることも大切なことだと思います。また、あやまちを犯してしまった人たちの立ち直りを支えていける地域をつくることができれば、二度と同じあやまちを繰り返す人がいなくなると思います。 私たちと同世代の人たちが犯罪をおかしてしまうというのはとても悲しいことです。だからこそ絶対に止めなくてはいけない!そういう思いを一人一人が持ち、口に出していくことで、みんな同じ思いになり、少しでも減らすことができるのではないでしょうか。 実際に私は、友達が一人で落ちこんでいたりした時に「大丈夫?」と声をかけてあげたり、相手の話を聞いてあげるなど友達だからこそできることをやり、少しでも元気になれるようにしています。また、自分が落ちこんでいる時にやさしく声をかけられたりすることもありました。その時はとても嬉しくて、友達は大切にしようと思うようになりました。 私の将来の夢は警察官です。理由は二つあります。一つ目は、これからの将来がある少年の犯罪をなくしたいからです。二つ目は、困っている人に気づき、助けたいからです。そのため私は、中学一年の時に行った職場訪問で警察署に行きました。そこで警察官の方に、具体的な仕事内容や心がけていること、このあたりで多い事件などたくさんの質問をさせて頂き、とても勉強になりました。 私の学校では、「あいさつ」に力を入れています。あいさつは人と人との基本的なコミュニケーションです。そのため、毎朝主事さんが学校の校門の前に立って「おはよう」とあいさつをしてくれます。そうすると、みんな「おはようございます」とあいさつを交わします。また、校舎の中でも友達同士や先輩後輩、先生とも通り過がるたびあいさつを交わしています。きっとそれは、今までの先輩方が創り上げてきた伝統だと思います。だからその伝統を私たちが受け継いでいき、後輩にもどんどん受け継いでいってほしいなと思います。そして学校内だけでなく、まずは自分の住んでいる地域からあいさつのこだまする世界を創っていこうと思います。そうすれば、平和な世界を築くことができると思います。そのあいさつの輪を広げていけるようにがんばりたいと思います。 明豊中学校 2年生田代 心海命について 最近叔父に子どもが生まれました。命と聞いて最初にその事を思い出しました。新たな命の誕生とはとてもすばらしい事だし、私もうれしく思います。 しかし、近頃のニュースでは生まれる命よりも消えていった命を報道していることが多いように思えます。死亡事故や、殺人事件、いじめによる自殺などの暗いニュースが毎日のように報道されていて、ニュースを見るのが嫌になってきてしまいます。 なぜこのようなことになっているのか、社会のせい、時代のせいと言ってしまえばそこまでですが、はたしてその一言で終わらせてよいのでしょうか。私はそうは思えません。交通事故などは思いもよらぬものが多いですが、自殺、殺人事件といったものは、一人一人が命に対する考えを改めることによって減らせると思います。さすがに、命を軽く考えている人は少ないとは思いますが、この平和な日本に生まれたからこそ、命を実際よりも軽く感じている人も居ると思います。そのため、ポスターなどで命の大切さを呼びかけるなど、私にもできる事でこれらを減らすことが出来るように思えます。 そして、日本だけでなく世界中に飢餓や戦争に巻き込まれるなどして、若くして命を落としてしまう人がたくさんいます。テレビで貧困により食料が足りず飢えで命を落としている。と聞くたびに同情し、自分がどれだけ恵まれた環境で暮らしているのかを実感します。今まではそれだけでした。かわいそうですが自分にできることは何もない。と思っていたのです。 でも、この作文を書くにあたり、命について調べていくと、それは違うということが分かり、ボランティアやNGO、募金など、私にも出来ることはたくさんありました。有名なものだと、ユニセフの募金やペットボトルのキャップ集めがありました。ですが、集めたお金がどのように使われているのかまではあまり気にしていませんでした。だから、集まった募金で遠くの国の誰かの命を救うことができていると知った今、これまで以上に積極的に参加してみようと思います。それ以外にも、使わなかったはがきや、書き損じたはがきを集めて送ることで、それをお金に換え、お金に困っている人の支援をしてくれるようなプロジェクトもあるようです。他にも私の知らなかった多くのボランティアや募金活動などが存在していることに気が付きました。できることがないと決めつけるのではなく、できることはないか自分から動くことが大切だと知りました。今、私にできることは多くはありませんが、それでも、少しずつでも、できることをやっていきたいと思いました。 小さいころから命は大切にしろと教えられてきましたが、そんなの当たり前だと思いそこまで気に止めていませんでした。しかし、私がこうして平和に暮らしている間にも、世界中で毎日多くの命が亡くなっていると知り、自分の恵まれた環境を、命の大切さ、尊さを再確認することができました。大切でかけがえのない命を少しでも救うことができるように、自分が出来ることはもちろん、色々な人にボランティアや募金について知ってもらえるように呼びかけてみたいと思いました。これからはニュースなどで日本や世界の様子を積極的に知り、自分に出来ることを探していきたいと思いました。あべ ももこたしろ みなみ第65回記念大会特別賞駒込小学校 6年生清水 日向きうち じゅあんしみず ひなた

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