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 アートコンペというものは、審査員に尽きるものです。 審査員が良くないと、要するにとんちんかんな作品が賞に選ばれたりします。それを出品者たちは身をもって知っていますから、審査員の顔ぶれによっては良い作品が集まってきません。 審査員が良くないとは、具体的に言うと、審査員に絵を見る力が欠如しているということです。いくつかのアートコンペでは、なんでこんな作品が受賞したのだろう、と思うことがままあります。だから、コンペに出品するのなら、よく審査員の顔ぶれを見て、過去の入賞例を見て、これなら信用できる、と判断して初めて出品するべきです。それをせず、適当に出品して、賞を取っても、世間があのコンペはいい加減、と思っていたら評価にはつながっていかないものです。 では、アートオリンピアはどうでしょう。 アートオリンピアにはこの上はないだろう、と思える確かな審査員たちが世界中から集まっています。これがこのコンペの大きな特徴の一つです。 そしてもう一つ大きな特徴があります。 集まった審査員全員の考え方が違うから、“傾向がない” “入選のための対策が立てられない”ということです。審査員たちが話し合って賞を決めるということもありません。得点の合計が全てです。 実に、人情の通じないコンペです。 だから、良いのです。 賛否両論の中、生き残っていく。それが国際的に活躍するアーティストの現実です。アートとは昔からそういうものです。 アートオリンピアの審査員たちはまさに多様な世界の縮図です。ここで高得点を得て入選し、賞を取った作品は、“世界で通用した”ということです。 私はアートオリンピア審査員長として、どんな才能が賞に輝くのか、フェアに見守ります。そして才能あふれる新人の登場を今から楽しみにしています。 皆さんも期待してください。この豊島区の会場から、世界水準の才能が世に出る瞬間がすぐそこに迫っています。問申HPEMFAX保3問い合わせ先 申込み先 ホームページ Eメール ファクス  フリーダイヤル 保育あり ※費用の記載がない事業は無料です問申HPEMFAX保明確かつ無情な審査が意味するものInterview審査の結果が分かりやすいPOINT6月7日㈬に行なう最終審査の様子はYouTubeでリアルタイムに配信します。審査は各作品に点数をつけることで行なわれ、専門的な知識や経験がなくても、審査の結果がわかる仕組みになっています。上位入賞者に対して送られる賞金・副賞総額は50万ドル。一般・学生各上位3作品の作家には、前アートオリンピア審査員長/宮田亮平氏が制作したトロフィーが贈られます。チャレンジの場POINT若手アーティストのチャレンジの場として「一般部門」とは別に「学生部門」を設置しています。才能あふれる若手アーティストが世界に向けて飛び立つ瞬間を、お見逃しなく!シモン・ンジャミキュレータープロフィール画家。代表作の「ウォーターフォール」は1995年ヴェネツィア・ビエンナーレで名誉賞受賞。2016年外務大臣表彰受賞。2017年イサム・ノグチ賞受賞。2007年~2013年京都造形芸術大学学長。現在同大学教授。作品はニューヨーク・メトロポリタン美術館、台湾・故宮南院など、世界中の多くの美術館に収蔵されている。第1回アートオリンピア2015学生作品学生部門1位(一般部門3位) 呉 雨軒「Cypher of Pixie」(台湾)学生部門2位mimasho-「ハードボイルド探偵」(日本)学生部門3位吉田 晋之介「マザーボード」(日本)キャラ・ヴァンダー・ウェグガゴシアンギャラリーディレクター曲 徳益国立台北芸術大学関渡美術館館長フローレンス・ドリューポンピドゥーセンターキュレーター審査員長/千住 博氏▶前回の最終審査は4時間かけて 行なわれ、最高は954点でした。

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