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問は[問い合わせ先]、申は[申込み先]、HPは[ホームページ]、EMは[Eメール]、FAXは[ファクス]、は[フリーダイヤル]、保は[保育あり]です。※費用の記載がない事業は無料です。はじめに豊島区における新型コロナウイルスの感染者は現在156名、緊急事態宣言解除後の感染者は17名で、これまでに回復した方は145名です。「ピンチをチャンスに変える!」という信念で、「新しい日常」の区政運営にチャレンジします。1.新型コロナウイルス感染症対策の取組み(1)区立小・中学校、幼稚園における対応6月1日から再開し、感染予防対策を最大限に重視して、子どもたちの心と体に配慮しながら段階的に対策を進めています。各種マスコミから、豊島区の小・中学校におけるICTへの取組みはトップランナーとして、高く評価されています。7月1日からは、「学びの保証」を重点化し、分散登校を行わない教育活動を再開します。(2)保育園における対応認可保育園は6月1日より通常の保育を再開し、給食や延長保育などの特別保育も通常通りに実施しています。認可保育園の保育料は、すでに登園自粛を要請した期間は日割りで計算し、臨時休園の期間中は無料としています。この対応に準じ、保育料を減額した認証保育所などに対しても、保育料減収相当分を補助します。ベビーシッターを利用した家庭には都の制度を活用し、その経費を補助します。(3)保健所における対応1月当初から開始した帰国者・接触者電話相談センターの相談件数は、7,354件にのぼりました。医師会および歯科医師会との連携による区独自のPCR検査センターを4月28日から開設するなど、5月中旬には月1,500件のPCR検査を行う体制を確保しています。5月には全ての妊婦の方にマスク50枚を配布し、健診時などのタクシー移動に利用できる「こども商品券」も5月21日より配布しています。6月初旬に実施した国の新型コロナウイルス感染症抗体陽性率調査にも協力しました。(4)子育て世帯への支援子ども家庭支援センターや中高生センタージャンプは、6月1日から再開し、アシスとしまやジャンプでは電話やメールでの相談を受け付けています。低所得のひとり親世帯を対象とした国の臨時特別給付金の支給準備や、現在、募集中の「コロナに負けるな!としま」医療・福祉支援寄附金を、区内のひとり親家庭支援団体などを通じ、ひとり親世帯への支援に充てるなどの検討を進めています。(5)特別定額給付金マイナンバーカードによるオンライン申請は13,102件で、5月27日から支給を開始し、10,480件の世帯に入金しています。郵送申請は5月25日から29日までに、区内18万世帯への申請書の発送を終え、6月5日から支給を開始し1,577件の世帯に入金しています。申請期限はオンライン・郵送方式ともに8月末までです。(6)中小企業への支援利子と信用保証料を全額区が負担する新たな融資制度を5月20日より開始し、242件の申込みがありました。また、東京都行政書士会豊島支部と協定を結び、個人事業主や小規模事業者の皆さんが国や都、区の支援策を最大限に活用できるよう申請手続きへの補助を開始したところ、141件の相談と70件の利用がありました。国内でも先進的な取組みであり、手数料は区と行政書士会で全額負担しています。(7)生活困窮者への支援くらし・しごと相談支援センターには4・5月で約5,500件の相談が寄せられ、昨年同月に比べ386%増加しています。そのうち住居確保給付金の相談は2,700件、5月だけでも553件の申請があり、体制を強化して受け付けています。社会福祉協議会の緊急小口・総合支援資金に係る相談は、これまでに約7,500件となり、申請件数も3,600件を超えています。また、生活保護の4・5月の申請件数は192件で、昨年と比較すると、36件、23%の増加となっています。(8)防災対策の更なる強化新型コロナウイルスなどの感染症が発生している中で、首都直下地震や台風による風水害などが同時に発生する複合災害への対策として、救援センターで活用するマスク、消毒液、飛沫感染防止シートなどの感染症対策経費を補正予算に計上します。あわせて、耐震性の高いマンションや戸建てにお住まいの区民の皆さんには、在宅避難についても積極的に検討していただくよう周知してまいります。(9)公共施設の再開について図書館や郷土資料館などの文化施設、体育施設などは5月28日から順次再開し、区民集会室や地域区民ひろばなどは6月8日から再開しています。芸術文化劇場やあうるすぽっとなどは7月の再開に向けて準備を進めていきます。現時点まで新型コロナウイルス感染症にかかった職員は1名もおりませんが、「新しい生活様式」を率先して実践し、引き続き全庁一丸となって取り組みます。2.区財政の運営方針感染症の拡大により、財政調整交付金や特別区民税、地方消費税交付金といった基幹歳入が、リーマンショックを大きく超える減収と見込まれる一方、厳しい区民生活や中小企業活動などに早急に対応すべく、臨時会、本定例会あわせて331億円に及ぶ補正予算を計上します。感染症防止と経済社会活動の両立を図りつつ、区財政を運営していくための当面の取組み方針として、感染症とその影響の克服、地域経済活動の回復、緊急事態にも対応できる持続可能な財政運営の堅持、魅力ある豊島区の創造の4つの柱で検討しています。また、具体的な方策として、事業の執行管理の徹底、財政調整基金の戦略的管理、予算事業の重点化に取り組みます。3.(仮称)西部地域複合施設整備計画の白紙撤回平成26年に計画を凍結した(仮称)西部地域複合施設の建設費を改めて積算したところ90~100億円程度と見込まれ、計画策定当初の予定額44.5億円と比較すると2倍以上の額となっています。建設費の高騰や施設の状況の変化、新型コロナウイルス感染症拡大による区財政への影響などを考慮に入れ、「(仮称)西部地域複合施設整備基本計画」および設計については、白紙撤回とすることを決断しました。4.文化を基軸としたまちづくり(1)Hareza池袋グランドオープン新庁舎建設をスタートとする池袋大改造の象徴であるHareza池袋が、この7月に遂に全体開業を迎えます。TOHOシネマズ池袋の開業で、池袋エリアの映画館の座席数は、新宿、渋谷に並び都内最大級の水準となります。3万9千㎡のオフィスには東京の国際競争力をけん引する企業が入居すると伺っています。(2)トキワ荘マンガミュージアム3月22日にオープンを予定していたミュージアムは開館を延期しましたが、マスコミに大きく取り上げられ、全国から大きな関心や期待が寄せられています。トキワ荘解体時に手塚治虫先生が、自身や作品のキャラクターを描いて若手記者たちに贈った、歴史の証である天井板がトキワ荘の資料の中でも最大の見どころになると考えています。企画展における一番の目玉は「漫画少年」の展示です。現存数が少なく、極めて貴重な「漫画少年」120冊を一斉公開します。イケサンパーク(3)としまみどりの防災公園「IKE・SUNPARK」・「としまキッズパーク」IKE・SUNPARKは、拠点的な防災機能と賑わい機能を兼ね備える区内最大規模の公園で、この公園により4つの公園からまちを変えるというまちづくりの構想が完成します。7月には広場部分を部分的に開放し、開園セレモニーは防災倉庫やカフェにあわせて秋に改めて行いたいと思います。また、水戸岡鋭治先生の監修による、としまキッズパークの完成は9月を予定し、パークのオープンにあわせて、IKEBUSのとしまキッズパーク号(仮称)の運行を開始します。(4)大塚駅北口整備歩道のバリアフリー化やトイレのリニューアルに加えて、大塚のイメージを表現したモニュメントの設置や「光のファンタジー」と称した照明効果にも工夫を凝らしています。8月までに各種ライトアップの調整を行い、来年の3月までには舗装工事を含めた広場全体の工事が完了する予定です。そのほかにも、ウイロードの壁画を明るく彩っていただいた、画家の植田志保さんに描画を依頼している「池袋駅ストリートピアノ」は、コロナウイルスの状況を見極めながら、池袋駅の西口エリアに設置します。(5)落書き行為の防止に関する条例本定例会において23区で初の落書き防止に特化した条例の審議をお願いします。全国でも最も高水準の10万円の罰金を条文に盛り込み、「落書き行為をしない、させない、許さない」の理念のもと、地域の皆さんや関係機関の皆さんと一緒になって対策を講じてまいります。5.高齢者にやさしいまちづくり(1)健康増進に向けた外出と交流の促進区民ひろばへのフレイル対策機器の設置や、シルバー人材センターとの連携によるパワーアシストスーツの実証実験の準備を進めているほか、各種イベントや高齢者クラブの情報などを掲載した冊子を発行します。4月1日時点で民生委員が37名の欠員となっているため、私が先頭に立ち区を挙げて欠員の解消に向けて努力します。(2)ICT活用の推進スマートフォンを活用し、日常の健康管理から外出促進、医師などへのオンライン相談などができる仕組みを、携帯電話会社や製薬会社などとともに検討し、秋からの実証実験を目指しています。6.小中学校における新たな取組み(1)ICT教育児童・生徒一人1台のタブレット配備に向けて、ハード面の準備を急ピッチで進めています。タブレットパソコンの配備が整うまでの間は家庭のインターネット環境を利用して、健康管理や学習支援を行っています。インターネット環境のない児童生徒にはタブレットパソコンを貸し出し、全ての児童・生徒に双方向の連絡手段を確保しました。今後は、アクティブラーニング、プログラミング教育などで積極的に活用するとともに、不登校や外国籍の児童・生徒などにも活用してまいります。(2)見守りメールICタグを保持した児童の登下校の時間を保護者のメールアドレスへ送信する仕組みを、今年度から区立小学校の1~3年生までの児童全員に拡張するため、現在、各学校の校門に設備の設置工事を実施しています。このようなサービスをすべての小学校へ導入するのは、特別区では本区と台東区のみです。7.SDGs未来都市現在、豊島区は国が募集する「2020年度SDGs未来都市」にチャレンジしています。「誰をも受け入れ、誰からも受け入れられ、持続して発展する豊島区」を区民の皆さんと一緒になってつくりあげてまいります。選考結果は、今月中に公表される予定となっていますので、結果が分かり次第、皆さんにお伝えします。「としま健康チャレンジ!対象事業」の目印は、このマークです。第2回区議会定例会区長招集あいさつ6月16日、高野区長が行った、招集あいさつの抜粋・要約です。健康チャレンジ!マークのお知らせ3

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