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このほか、専門的なケアが必要な子どもを養育する「専門里親」や祖父母などの親族による「親族里親」があります。詳細は区ホームページ参照か問い合わせてください。私には実子がいないため、特別養子縁組を前提に里親になるための研修を受けました。しかし、幼少期・青年期を児童養護施設で過ごし、家庭のぬくもりを必要としている子どもたちがたくさんいることを知り、養育里親として登録することにしました。その後、5歳の女の子と暮らすことになりました。暮らしていくうちに、私をママと呼んでくれるようになり、徐々に私の中に「親心」が育っていきました。5歳まで違う環境で暮らしてきたのだから、すんなりと家族になれたわけではありませんが、大変なことよりもうれしかったことの方が比べられないほど多くあります。最初はあまり乗り気じゃなかった夫も今となっては、「里親をやらない人生は考えられない」というほどの喜びを感じています。実親さんに帰したくないという思いも変わりました。実親さんと共に、地域で子どもの成長を見守り、次世代へとつないでいく、そんなふうに考えるようになりました。地域の子どもは地域で守る、それが子どもの一番の幸せであり、私たちの幸せではないでしょうか。親の病気や死亡、虐待などの理由で、親元で暮らすことができない子どもたちがいます。こうした子どもたちを家庭に迎え入れ、成長をサポートしていくのが里親制度です。社会の希望である子どもたちが家庭のぬくもりの中で暮らせるよう、区は里親制度の推進に取り組んでいます。養 育里親養子縁組を目的とせずに、18歳までの子どもが自立したり、生まれ育った家庭に戻ったりするまでの一定期間、養育する里親です。養子縁組里親養子縁組を行うことにより、養親として子どもを養育する里親です。現在、養育里親として子育て中。今年度から“としまの里親プロジェクト”にアドバイザーとして参加している。

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