20210101_1908
3/4

問申HPEMFAX保問い合わせ先 申込み先 ホームページ Eメール ファクス  フリーダイヤル 保育あり ※費用の記載がない事業は無料です問申HPEMFAX保3いたるところで感じられます。それは豊島区に心ある文化が根付いていることの証だと思います。高野●昨年は池袋駅に設置予定のストリートピアノにも絵を描いていただきました。区役所の倉庫で長年、保管されていたものです。最初、どのように感じましたか?植田●とても凛としたピアノでした。古くて、傷もあったのですが、弾いてみると素晴らしい音を奏でてくれました。「ずっと眠っていたけど、目を覚ましたよ」と伝えてくれたような幸せな感覚です。高野●昨年11月には大塚駅でお披露目しましたが、ものすごく感動しましたね。巷ちまたにはたくさんのホールがあって、そこで名演奏が披露されています。でも私は誰でも足を止めて楽しめる音楽やアートがまちなかにあることに意味があると思います。まち全体がキャンバスです。その際たるものが、ウイロードであり、今回のストリートピアノです。植田●ふと、そこにあるものに心を支えられることって、ありませんか? なぜか分からないけれど、偶然出会えたものに助けられる。まちなかに文化があることが私たちにそういう力を与えてくれるのだと思います。高野●東京芸術劇場の隣に、野外劇場であるGLOBAL RING THEATREを作りました。まちゆく人々が生演奏に耳を傾けている風景。まちの雰囲気がガラッと変わりました。まちの隅々にそういった文化がある。それこそが豊島区が目指す文化都市の姿です。植田●隠れている思いやりや愛をしみじみと感じられる。豊島区は本当に豊かなまちだと思います。心のエネルギーを充電できる場所高野●今、コロナ禍で日本全体が閉塞感に沈んでいます。でも、そんな時だからこそ、未来のイメージが必要です。何が来ようと豊島区は楽しいまちであり、誇りに思えるまちであるという思いを区民の方々が持てる。それは本当に強みだと思います。植田●コロナ禍によって、みんな自分にとって本当に大切なことは何か考えていると思います。そんなとき、豊島区に来れば心のエネルギーを充電できる。むき出しのエネルギーが溢れ、まち全体で活気を体感できますから。高野●植田さんにしか見えない豊島区の魅力があります。一緒にその魅力を発掘して、区民のみなさんに伝えていきましょう。世界で認められるようになっても、豊島区のアドバイザーとして関わっていてほしいです。豊島区を忘れないでね(笑)。植田●忘れません! 豊島区が大好きですから。高野●心強いです。今日はありがとうございました。植田●こちらこそ、ありがとうございました。▲植田志保(うえだしほ)美術作家。兵庫県生まれ。 五感を通し、記憶や意識に潜む色の有機的な動きを捉えた表現を発表してきた。対話描画、装画、空間への作品提供。舞台のアートワークを担当するなど、活躍は多岐にわたる。フランス、スイス、ドイツでの展覧会、国内での個展多数。ウイロードでの功績が認められ、豊島区文化栄誉賞が贈られた。「−あおのふるまい−池袋駅ストリートピアノ」区役所で眠っていたピアノに植田さんが鮮やかな絵をペインティング。昨年11月にはセレモニーがJR大塚駅で開かれ、(一財)100万人のクラシックライブによる演奏も行われた。今年春頃には池袋駅に設置される予定。

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る