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問は[問い合わせ先]、申は[申込み先]、HPは[ホームページ]、EMは[Eメール]、FAXは[ファクス]、は[フリーダイヤル]、保は[保育あり]です。※費用の記載がない事業は無料です。はじめに令和3年は、新型コロナウイルス感染症との激闘の1年になりました。この100年に1度の災禍の中、豊島区は令和4年度に区制施行90周年を迎えます。90周年は、100周年に向けた新たなスタートとして位置づけ、「輝く未来開こうとしま新時代」をキャッチフレーズにします。また、多くの区民の皆さんにまちづくりへの参画を呼びかけ、人の絆を広げ、豊島区の未来を創る“人”を育てることにより、誰もが主役となれる価値あるまちを実現していきます。5月のオープニングを皮切りに、11月1日には「としま文化の日」記念式典と併せて行う90周年記念式典、3月にはクロージングを予定しており、メリハリをつけて実施していきます。1.令和4年度の基本的な方向性令和4年度は、直面する課題に向き合いつつ、将来を見据えて昨年度に掲げた4つの重点テーマを継承します。区の将来を切り拓く目標が明確になった今、この1年の着実な成果をさらに発展させることにより、将来へのいしずえを確固たるものにするための1年とします。2.令和4年度当初予算一般会計予算は、前年度比4.3%増の約1,357億9,200万円と過去2番目の予算規模です。予算総額から投資的経費と人件費を除いた残りの事業費が初めて900億円を突破して、936億円となりました。主な増要因は新型コロナウイルス感染症対策経費として26事業、35億円を計上したほか、区民の暮らしの支えとなる扶助費が過去最大となる412億円となったこと、基金積立金を前年度比で8億円増額したことなどが挙げられます。歳入は対前年度比で特別区財政調整交付金が35億円、特別区民税は11億円、地方消費税交付金が12億円の増となり、3大基幹歳入合計で58億円の増を見込んでいます。3.新型コロナウイルス感染症対策新型コロナウイルス感染症は、現在オミクロン株による第6波が到来しています。かつて経験したことのないスピードで感染が拡大し、区内の新規陽性者数も、1月下旬には1週あたり約2,500名、1日あたり約500名と過去最高の水準となっています。感染拡大の兆しが見えた1月中旬には保健所支援を開始し、全庁をあげて電話連絡による健康観察などを行っています。新型コロナウイルスワクチンの3回目接種は国から前倒しに関する方針の変更が次々と示されました。本区ではすべての区民の接種間隔を6か月とするとともに、接種券が届いていない方についても2回目接種から6か月を経過していれば集団接種会場で接種できるよう体制を整え、広く周知を行っています。また、区内在住・在勤のすべての保育士、小・中学校の教員、介護サービス事業所・障害サービス事業所の利用者および従業者などへの追加接種を進めています。4.SDGsの実現に向けて本区の特徴的な取組みの一つが、SDGs達成の担い手育成事業です。区立小・中学校30校では、保護者や地域・大学・企業などの皆さんにご協力をいただきながら、SDGsの取組みを着実に進めています。SDGsという共通の目標を持つことで、学校と地域などとの信頼関係はより強固になりつつあり、これらの取組みを通じて、将来的に区立小・中学校全校でコミュニティ・スクールが導入され、地域とともにある学校となっていくことを期待しています。また、環境政策では令和3年第1回区議会定例会で、23区で3番目となるゼロカーボンシティを宣言し、昨年12月の環境審議会では2050としまゼロカーボン戦略素案を提示しました。家庭から排出されるプラスチック製容器包装と製品プラスチックを一括して資源として回収することが区市町村の努力義務となりました。区では一部地区でのモデル実施に向けた準備として、令和3年度に引き続き、令和4年度も家庭から排出されるプラスチック量などの調査を実施します。5.デジタル化の推進申請手続きでは、区民の皆さんが来庁せずに手続きができるよう、子育て関係を中心に、新たに40の手続きやイベント申込みについて、オンライン化対応をしました。また、士業による専門相談やひきこもり相談のオンライン化、昨年6月から開始した公式LINE、2月4日からは保育園の入園手続きなどの電子申請も開始しました。住民税や国民健康保険料などの支払いの電子化については、令和2年度に1種類のみの対応であった電子マネーを、本年度は5種類へと大幅に拡大し、利用件数も昨年度の約3,300件から約9,800件へと格段に増える見込みです。さらに来年度には、利用対象を後期高齢者医療保険料、介護保険料にまで拡大し、区が取り扱う税・保険料の全てにおいて電子マネーが利用できるようにします。6.池袋の都市再生池袋は、新宿駅や渋谷駅とは異なり、東口は環状5の1号線まで、西口は環状6号線までの空間を、ウォーカブルなまちづくりとして懐深く展開できるという、都市構造上の特性を持っています。池袋駅の中でも最も混み合う中央地下通路を軸に、池袋東口のグリーン大通りと西口のアゼリア通りをシンボルストリートとして、東西のウォーカブル・エリアをつなぎ、池袋駅をはさんだ東西の大きなダンベル型のまちづくりへと展開していきます。これは、現在進めている池袋西口再開発により、地下と地上を結ぶ広場、サンクンガーデンの完成によって実現するものです。新しいものと昭和レトロ感が漂う懐かしいものが混在する多様性、この池袋らしさを残しながら、池袋全体に渡り回遊性の高いウォーカブルな空間が広がるまちを実現していきます。また、今年は女性の健康支援などの健康センター機能を加えてバージョンアップする、新・池袋保健所の移転に向けた動きがスタートします。新保健所は、区役所本庁舎と地下鉄東京メトロに地下道で直結し、再開発建物の低層部に移転します。命と健康を守るこの拠点は、区役所本庁舎と隣接することで連携がより強化され、さらに防災公園としてのイケ・サンパークにも近く、災害時には本庁舎の災害対策本部と防災公園、保健所が一体として機能連携することで、幅広い世代の区民の方々に大きな安心感を与える、区の中心になると確信しています。7.文化を基軸としたまちづくり真の国際文化都市へ歩みを進める豊島新時代の未来図を描くべく、まちの舞台の一つひとつに魂を入れ、区制施行90周年の特別な年にふさわしい、思い出に残る文化事業を展開します。区民の皆さんの日頃の活動や成果の発信をはじめ、グローバルリングにおけるクラシック音楽のイベント、音楽の大道芸パフォーマンス、豊島区立芸術文化劇場における宝塚歌劇団の定期公演をはじめとする歌舞伎や大衆芸能の公演など、幅広い年代の方が参加・鑑賞し、“人”の絆を広げ、育てる機会とします。また、昭和20年代に建設された一棟式マーケット「味楽百貨店」を活用して、昭和の雰囲気が感じられる文化施設として、「(仮称)昭和歴史文化記念館」を整備します。オープン時には、特別企画展を開催するとともに、マンガを通じて子どもが楽しみながら学べる参加型展示を行っていきます。8.高齢者にやさしいまちづくりコロナ禍の中で、高齢者の皆さんは、自宅に閉じこもりがちになり、体力の低下や地域から孤立してしまうことが懸念されます。フレイル予防や栄養対策、交流機会を提供するおとな食堂事業の拡充や高齢者が主体的に文化芸術活動などに参加できる場を提供し、外出機会が増えるよう努めていきます。また、高齢者の不安解消や相談支援につなげるための往復はがきなどによる呼びかけ事業など、他の自治体よりも一歩踏み込んだ対応を進め、引き続き日本一高齢者にやさしいまちの実現に向けて着実に取組みを進めていきます。ひきこもり専用相談窓口を開設してから、7か月が経過しました。1月末時点での相談件数は69件となっており、ひきこもりの状態にある本人だけでなく、子どもの将来を危惧する家族などからの相談も増えています。年末に国の補正予算が成立した住民税非課税世帯等への給付金においては、本区も速やかに準備をはじめ、1月31日から住民税非課税世帯である生活保護世帯から段階的に給付を開始しました。医療的ケア児を抱える家族からの強いご要望であった学校卒業後の通所先確保については、今年4月には、その受け皿となる目白生活実習所分室を開設し、当初7名の方を受け入れる予定です。9.子どもと女性にやさしいまちづくり生きづらさを抱えた若い女性を支援するため立ち上げた、すずらんスマイルプロジェクトの発足1周年を機に、新しいホームページを開設しました。このホームページは、若い世代の女性に支援情報が届くよう、同世代の若手職員がイラストや表現を工夫しています。また、昨年7月に始動した、としま子ども若者応援プロジェクトでは、区内企業や大学の協力によって、池袋駅構内や施設内でポスターやデジタルサイネージを掲出するなど、広報連携が進んでいます。おかげさまで、としま子ども若者応援基金には、2月5日現在で48件、1,989万円もの支援が集まりました。児童虐待ゼロの中心となる児童相談所は東京都との協議も終了し、1月には国へ政令指定の要請を行うなど、開設準備が順調に進んでいます。新たな児童相談所では、健康づくりや母子保健の専門機関である長崎健康相談所との複合施設として整備することにより、子どもを支援するプロと健康を守るプロが一体となったサービスを地域に根差して展開していきます。また、この複合施設は、消防団施設の併設による地域の安全・安心を総合的に守る拠点としての機能や、地域の交流の場としての機能も備える、他に類を見ない最新鋭の施設として整備します。10.さらに安全・安心なまちづくり今年はセーフコミュニティの10年目の節目であるとともに、3度目の認証にチャレンジする年となります。また、インターナショナルセーフスクールにおいては、2月7日に開催されたインターナショナルセーフスクール合同認証式で、さくら小学校と千川中学校が新規認証、池袋第一小学校と池袋中学校が再認証を取得することができ、全8中学校ブロックに1校以上の認証校が誕生しました。コロナ禍においても効果的な防災訓練のあり方を検討し、救援センター開設・運営訓練などで、町会をはじめとする地域の皆さんとの連携を深めていきます。また昨年、飲食店などの時短営業による路上や公園での飲酒行為の増加による街の治安悪化などから、集中的なパトロールの実施や青パトの運行を拡大しました。安全対策の一つとして巣鴨地蔵通りの無電柱化事業を精力的に進めています。昨年12月に着工した池袋北口公衆トイレリニューアル工事は、現在、建築業者によるトイレの内装工事と、植田志保さんによる、ウイロード西側スロープ壁面の美装化を並行して進めています。植田さんには、同時進行で、トイレ内に展示予定の作品を制作いただいており、今年6月の完成を予定しています。11.教育1月中旬から児童・生徒へのコロナ感染が広がり、多くの学校で感染または濃厚接触者となった児童・生徒が自宅待機を余儀なくされています。学級閉鎖や学年閉鎖も発生していますが、ICT環境が整備され、教員のスキルと経験が豊富になってきたため、登校していない児童・生徒に対しても、スムーズにオンライン授業を行い、学びの機会を確保することができています。昨年中に全ての修学旅行は無事終了し、3校の中学2年生の移動教室を残すのみとなりました。このうち、2校は徹底した感染対策のもと、予定通り1月中に実施され、残りの1校は学級閉鎖もあったことから、3月に延期する予定となっています。知的固定学級の児童・生徒によるまとめ展ですが、2月5日には巣鴨北中学校と西巣鴨小学校の合同で実施され、2月19日には朋有小学校と池袋第三小学校において、それぞれ近隣の知的固定学級の児童・生徒が集まって開催される予定です。今年8月には池袋第一小学校が竣工します。森の中の学校をコンセプトとした新校舎は、最新の学習環境をはじめ、自然と触れ合える環境や防災設備を充実させ、地域のシンボルとなるSDGs未来都市にふさわしい学校として、大きな期待をいただいています。次の改築校である千川中学校も、考える会の提言をふまえ、基本構想・計画を取りまとめ、プロポーザルによる設計事業者の選定に入っています。この改築中の仮校舎となる旧平和小学校複合施設では、11月に事業者が決定し、施設の概要や各施設に入る機能などについて整理した基本計画案をまとめました。今年4月には、千早地域文化創造館多目的ホールを廃止し、解体工事もスタートしますので、地域の皆さんにも丁寧に説明しながら、子どもたちが通いたくなるような施設となるように進めていきます。3月30日㈬午後2時から区役所本庁舎8階議員協議会室█申傍聴希望の方は前日午後5時までに電話かファクスかEメールで「届出・許認可グループ☎4566‐2633、█FAX3980‐5135、█EMA0022603@city.toshima.lg.jp」へ。第16回豊島区景観審議会令和4年第一回区議会定例会招集あいさつ豊島区長高野之夫2月9日開会、本会議にて▶3

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