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誰もが輝ける舞台を次世代へ今年で17回目を迎える「池袋モンパルナス回遊美術館」。池袋モンパルナスの精神を次世代に引き継ぐため“まちのどこもが美術館”をコンセプトに、地域ぐるみで開催しています。今回はその魅力にせまるとともに、区内で活躍するアーティストを紹介します。昭和初期から戦後にかけて、要町、長崎、千早周辺にたくさんのアトリエ付き貸家が建ち並んでいました。そこに画家・彫刻家・詩人など幅広い分野の芸術家たちが全国各地から集まり、創作活動に没頭する生活を送りました。その情熱あふれるエネルギーを詩人・小熊秀雄がフランスの芸術の中心地であったパリ・モンパルナスの名になぞらえて「池袋モンパルナス」と呼んだのです。▶母として、芸術家として豊島区で暮らす作家活動を続けるため、子育てしやすいイメージから豊島区に引っ越してきました。以前谷端川周辺で活動していた時、近所の日本画家の方が地域の方々に私を紹介してくださり温かく受け入れてもらいました。外から来た人にやさしいまち、そうした雰囲気は池袋モンパルナスの時代も現在も共通しているのかもしれません。最近は池袋アートギャザリング(※)の審査員や熊谷守一美術館での展示など、地域で活動する機会も増えました。地元の画材メーカーさんのご協力でワークショップを行った時には沢山の方が興味をもってくださり、この地域の芸術への関心の高さを感じました。子育てをしながらの作家活動は大変なこともありますが、これからも一日一日を大切に制作し、その姿を息子に見せられたらと思います。prole 画家、現代美術家。個性的な自画像や、ウーパールーパーをモチーフとした作品を多く制作。西池袋にアトリエを構え、3歳の息子さんを育てながら精力的に活動中。小熊秀雄『小熊秀雄と画家たちの青春』(2004年練馬区立美術館ほか)図録より転載アトリエ村写真 榑松正利氏提供小熊秀雄《夕陽の立教大学》 豊島区蔵8月に熊谷守一美術館で「家族、団欒」をテーマにした個展を開催松井えり菜さん\豊島区ゆかりの若手アーティストにインタビュー!/池袋モンパルナスとは? だんらん※池袋アートギャザリング…アーティストの活動支援を目的に現役美術作家を審査員 とした国籍・年齢・ジャンル不問の公募展 TOSHIMA 90th anniversary周年

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