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広報としま特集版 令和4年(2022年) 12月号 No.1998豊島区役所 〒171-8422 豊島区南池袋2-45-1  ホームページ https://www.city.toshima.lg.jp/4涙ぐみながらも「僕、次もがんばる」と言う姿を見て、働くということが彼にとってとても大事なことなのだと感じました。最終的に彼の意思が尊重されて、働ける職場ならと、民間企業で清掃の仕事をすることに決まりました。−働くことへの目覚めはチャレンジ雇用がきっかけですか。木村●はい。働いてお金をいただくという目標を持ったことが彼の意識の変化として大きいと思います。仕事が決まってすごくうれしそうです。礒﨑●障害者の雇用を促進するための障害者雇用制度(※2)は、とてもよくできた制度だと思うんですよ。ところが制度はあるけれど、その制度を利用する企業が少ない。そこが一番問題ですよね。今ならジョブコーチ支援事業(※3)というのもありますし、「意思の疎通がうまくいかないのでは」「仕事の内容を理解できないのでは」などの不安があるなら、こうした制度も利用して取り組んでいただけたらと思いますね。制度を活用して障害者の働く場を広げる−木村さんのお子さんは豊島区のチャレンジ雇用(※1)で経験を積んで、11月からは民間企業での仕事が決まったそうですね。木村●チャレンジ雇用の任用期間の終わりが近づき、民間企業の就職活動をしましたが、なかなか決まらず本人はつらい思いをしたと思います。障害者との関わりから生まれる変化塚田●私は流通関係の企業に勤めていましたが、障害者の雇用には積極的でした。印象的だったのは、障害者を受け入れた職場の社員がすごく成長することです。最初は「仕方ないな」といった気持ちでやっていたと思うのですが、それがみるみる変わっていく。人間的な豊かさを得るという意味で恩恵を受けているのは、実は社員の方区では障害のある人も無い人もともに支え合うまちの実現に向けて、様々な事業を行っています。今回は、知的障害のあるお子さんをお持ちの区内在住の3名が集まり、座談会を開催。世代の異なる3名に、それぞれの生活や体験について語り合ってもらいました。障害福祉課管理・政策推進グループ☎3981−1766安心して働くことができるように、障害者の就労に関する相談や情報提供を行います。利用時間や対象者などの詳細は問い合わせてください。障害福祉課施設・就労支援グループ☎3985−8330●ヘルプマーク…障害のある方や、義足を使用している方、内部障害の方など、外見からはわからなくても援助や配慮を必要としている方が身につけるものです。●ヘルプカード…持ち主の情報や支援してほしい内容を書き込むことができます。ヘルプカードの提示があったら、記載されている内容にそって支援をお願いします。▲ヘルプカードヘルプマーク・ヘルプカードをご存知ですか?「働きたい」をサポートします豊島区障害者就労支援事業就労支援の一例●就職活動支援応募書類の作成や面接練習などを支援します。●就労継続支援面談や職場訪問などを支援します。●企業支援企業に対し、障害者雇用の促進などを支援します。▲YouTubeとしまななまるチャンネル「豊島区の障害者就労支援事業」▲YouTubeとしまななまるチャンネル「障害者サポート講座」木村さんのお子さんが通所していた就労継続支援B型作業所「いけぶくろ茜の里」●塚田 恵介さん目白福祉作業所に通う家族の会「さつき会」会長。初めての男性会長として、作業所と行政側との調整などに尽力。40代の知的障害者のお子さんを持つ。●礒﨑 たか子さん豊島区手をつなぐ親の会会長。障害者が地域で自立して生活していくための創作や生産活動を支援するNPO法人「麦の家」理事長。50代の知的障害者のお子さんを持つ。●木村 日和さん豊島区障害者地域支援協議会に当事者家族として参加。私立大学キャリアセンターでキャリアカウンセラーを務める。20代の知的障害者のお子さんを持つ。(写真右から)塚田さん障害者を地域全体で支えるという意識に社会が変わってきましたね障害福祉課では、ヘルプマーク・カードを一緒に持ち歩くことができるケースを作成し、配布しています。座談会やさしいつながりを感じられるまちへ12月3~9日は、「障害者週間」です▲目白生活実習所分室「ぷらす」で座談会を開催

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