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広報としま特集版 令和5年(2023年) 2月号 No.2005豊島区役所 〒171-8422 豊島区南池袋2-45-1  ホームページ https://www.city.toshima.lg.jp/4愛称「エポック10」って?Equal Participation of Community Habitants(地域住民の平等参加)の頭文字が由来。10は開設当時10階にあったことや「十人十色」の10として今も使われています。たち編さん員は、長谷幸江立教大学講師(当時)の指導のもと、歴史の表舞台に登場しない女性たちが語る人生を聞き、「聞き書き集」としてまとめました。個人的な歩みを聞き記録するだけではなく、社会・歴史的背景も考えることを大切にしてきました。時には、門の前で家の人に断られたり、出版前に「家族のことを考えると載せられない」と言われたりしたことも。当時、編さん員の中には夫に「ちょっとパンを買いに行ってきます」と言って参加した方もいました。時代ですよね。編さん員は子育てや仕事の中で、これからの生き方や個々の生活からの思いをもって、ここまで来ました。エポック10は、社会との接点であり、拠りどころです。自分から考え行動することのスタート地点のような。現在は『風の交叉点』から「教育」「戦争」「アトリエ村」などテーマごとに選び、エポック10フェスタや区民ひろばで朗読しています。ぜひ小・中学校などで子どもたちにも聴いてほしいですね。豊島区女性史『風の交叉点』全4集豊島区に暮らした女性の生き方、生活を辿った聞き書き集と通史(監修/中嶌 邦日本女子大学教授〈当時〉)。平成4~8年発行(ドメス出版)。編さん員準備講座を受けた女性28名が、明治・大正・昭和初期生まれの区内女性たち193名から聞き取りをし、録音テープ約350本を起こした。当センターでも閲覧できる。豊島区女性史『風の交叉点』の編さんに携わり、活かし続けたいと活動している(左から)竹内瀧子さん、恩田輝代さん、有泉 三起子さん、佐々木 浩子さん、関根 有美子さん男女平等推進センター開設男女共同参画社会の実現に向けて、性別に関係なく区民が集い、学び、新しい生き方を創造する拠点としてオープン。当時はメトロポリタンビル10階にありました(平成17年に勤労福祉会館、現IKE・Bizへ移転)。開設後は、女性の就職支援、働き方、コミュニケーションなどについて多様な講演・講座を行っていました。ほか、結婚・離婚、家族をめぐる相談やビデオ上映会なども実施。開設1周年の際は「輝いて!女と男」をテーマに、区民の方々の企画によるエポック10まつりが開催されました。平成4年 6月ひとひと私一方または双方が多様な性自認・性的指向(※)の2人が、互いを人生の伴侶とし日常の生活において協力し合うことを約束した関係にあることを、区長が確認のうえパートナーシップ届受理証明書を交付する制度です。証明書の提示により公営住宅などへの入居申込みが可能になります。条例によって制定されたのは、渋谷区に次いで2例目。現在56組の登録があります(1月1日時点)。●当時をふりかえって立ち上げからアドバイザーのような形で関わっていました。最初は制度を作るためにということでなく、「LGBTに限らず、色々なカップルが使える制度があればいいね」「届け出にお金がかからないことが大事!」などと、理想を語り合うことから出発しました。制度の利用を報告すると、周りの方々から「おめでとう!」とお祝いしてもらいました。当時私たちは8年ほど一緒にいましたが、結婚するってこういう感覚かなって。証明書の携帯用カードはお財布などに入れていつも持ち歩いています。●変わってきたこと、そうでないこと最近は制度が整ってきたので、理解が広がっているなと思います。会社で研修があったり、制服もブレザー主流になったり。大学生から「LGBTについて活動したいのでぜひ話を聞きたい」と連絡が来たことも。その方は当事者であることをさらっと言っていて、時代の変化を感じました。自分が関わってきたことが次の世代へ活きてうれしいです。一方で、その先につながっていくのはまだまだ時間がかかるなと感じます。例えば保険。パートナーを受取人にすることはできるけれど、保険料控除は受けられないんですよ。●これからを生きる方へ伝えたいこともしも自分のことを理解されなくても傷つかなくていいし、離れてもいいんです。本当にかわいそうなのは無知なことだと思うから。味方になってくれる人が必ずいるし、つながる場を持ってほしいですね。自分の中に閉じこもらないで外に目を向けてほしいです。パートナーシップ制度の導入豊島区パートナーシップ届け出第1号 田中葉子さん(仮名)、和田えりかさん男女平等推進セ今回は、当センこれからも、一■問男女平等推進平成31年 4月たどなかじま くによながたにさち えい

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