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千早小学校は創立85周年を記念して、池をビオトープに大改造。子どもたちのアイデアをふんだんに取り入れて、生き物がたくさん集まるビオトープを目指します。ビオトープとは・・・生物がいる場所全般を指す造語で、都市においては生態系を取り戻すために作られた生物の生息空間を指すことが増えている。ビオトープが完成すると、手入れが必要不可欠です。卒業や人事異動などで人の入れ替わりがある中、変わらないのは地域の人の存在。千早小学校では、区民ひろば千早と連携してビオトープを管理していきます。工事が始まる前に、3・6年生が池に住む生き物を水槽に移しました。子どもたちは大興奮!どんな生き物がいたのでしょうか。教育委員会では、環境教育活動と地域の協働活動を推進するためにSDGs環境教育アドバイザーを設置。以前から区内で「ヤゴ救出作戦」といった環境保全などの取組みを行っていた桝野さんがアドバイザーとなり、小・中学校での環境教育を支えています。森の中の学校ネットワーククラブ 山中正夫さん地域の公園緑化の活動をしていたことがきっかけで当クラブの活動を始めました。今は児童に苗の植え方や育て方を教えています。花を育てることが初めての子どもたちは、目を輝かせて作業してくれますよ。自分の鉢を持つことで責任を持って育てようとしているんじゃないですかね。この活動によって、植物には日の光や水、肥料を与えないといけないことを学び、愛情深い心を育てています。区民ひろば千早 畑部部長 矢尾博昭さん以前から千早小学校と交流があり、コロナ禍前は一緒に給食を食べることもありました。さつまいも栽培では、苗から育てて収穫するまでの苦労や楽しさを体験し、食事ができることのありがたさを学んでもらえたのではないでしょうか。取組みを続けていくためには、経験のある地域の人と学校とで助け合うことが大切ですよね。メダカだ!ドジョウがいる!プールの水に溜まった落ち葉や泥にふ化してすみついたヤゴ(トンボの幼虫)が、清掃時に排水溝に流されないように救出。区立小学校のうち18校(昨年度実績)が取り組む。や お ひろ あきやまなかまさ お豊島区教育委員会SDGs環境教育アドバイザー 桝野光路さん(大正大学社会共生学部 非常勤講師)「ヤゴ救出作戦」では、子どもたちだけでなく区内の大学生と一緒に、プールに産み付けられたトンボの卵をふ化させて成長まで見守る取組みを行いました。昔はプール清掃時にただ排水していた汚れた水にはたくさんの生態系が存在するので、教育につなげられたらと考えました。体験の場が少ない子どもたちは、実際に目にしたもの、触れたものに強く興味を示してくれます。そしてそこで得た体験が「自分ごと化」させ、家庭での共有が地域で環境を考えるきっかけになる。こうした地域と学校のつながりが、まちを育て、結びつきが強くなればよい連鎖が生まれると思っています。環境SDGsはまだまだ地域に浸透していないので、子どもたちと、そして地域と一緒にこれからも取り組んでいきたいです。ます の こう じ区民ひろば千早との取組みを紹介毎年2年生は、小学校敷地内のさつまいも畑の整備を担当。苗植えやつる返しをした後は、区民ひろば千早で結成された畑部会の皆さんと一緒にさつまいも掘りをしました。ヤゴ救出作戦!た

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