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2広報としま特集版 平成28年(2016年) 8月号 No.1700豊島区役所 〒171-8422 豊島区南池袋2-45-1  ホームページ http://www.city.toshima.lg.jp/開堂から350年目の節目となる今年、雑司ヶ谷 子母神堂が国の重要文化財に指定されました。古くから安産子安の神様として親しまれてきた雑司ヶ谷 子母神堂は、地域の皆さまの様々な取組みに支えられ、今日に至っています。鬼鬼雑司ヶ谷 子母神堂100年先の未来に向けて繋げたい【本殿・装飾】 雑司ヶ谷 子母神堂の本殿は広島藩主浅野光晟の正室自昌院の寄進により広島地方の匠の手により建立されたため、広島地域の寺社と類似した装飾が施されている部分が見られます。【本殿・内部】 本殿内部は黒漆喰の壁に金箔押しの天井など、大名家による建築にふさわしい見事な造りになっています。納められている宮殿(厨子)は、正保3年(1646)年の造立ですが部分的に元禄期にも手が入れられています。 本殿が広島地方の寺社建築の特徴を備えているのに対して、拝殿は江戸中期における華やかな意匠で構成された礼拝空間を創出しています。また、相の間(幣殿)も壮麗ですが、軒を支える組物の形は本殿よりも簡素なものとなっています。これは寛文8年(1668)の江戸幕府による建築制限令に適合させたことによるものです。【拝殿】くうでんくろしっくい

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