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昨年6月、大塚の春日通り沿いにオープンした「CAFÉ SOROR」。ラテン語で“姉妹”を意味する小さなカフェのオーナーは、その名のとおり塚本千恵さん、安藤かおるさん姉妹です。アンティークと古材を使った内装に、2人でのみの市を回って探した一点ものの椅子とテーブル。陶器のコーヒーカップも2人でこつこつと集めたものを提供しています。 この夢の詰まった空間で姉の千恵さんはケーキ、妹のかおるさんはごはんメニューを仲良く分担。親しみやすい味は近所の人にも評判で、職場で食べる焼き菓子を買いに立ち寄る人、バランスの良いランチを楽しみにしている男性と確実にファンは増えており、中にはInstagramにアップされた写真を見て、遠くから足を運ぶ人もいるそうです。「皆さん、おいしかったです、ありがとうと言ってくださるんですよ。お礼を言いたいのはこちらの方なのに」と、やはり一番励みになるのはお客様の温かい声だとか。 池袋でスーパーマーケットを営む家に生まれた姉妹は、小さい頃からお店をやりたいと考えていました。その漠然とした思いは、姉の千恵さんがかおるさんに「カフェをやらない?」と持ちかけた一言で現実になります。「妹に相談すると、子育てで大変な時期だったのに、二つ返事で賛成してくれたんです」と千恵さん。 かおるさんは小学校1年生と2歳児のお母さん。千恵さんも小学校5年生と3年生の子育て真っ最中。迷いはなかったのでしょうか。「確かに下の子は私から離れない時期なので大変。でも、それでも今やらないと後悔すると思いました」と答えるかおるさんの隣で、千恵さんもうなずきます。カフェは朝8時30分開店で午後6時まで。時間のやりくりにも最近ようやく慣れてきました。「店を出たら切り替えなきゃと思うんですけど、子どもを寝かしつけながら明日のメニューを考えたりしてますね」と笑うかおるさんは家族が起きる前に家を出て、朝6時に仕込みを始めます。逆に千恵さんは家族が休んだ後、店に来て下ごしらえをすることもあるそうです。「決して弱音を吐かず、働きながら子どもたちを育てた母を見ていましたし、私自身、寂しい思いをしたという記憶はないんですよ。うれしいことに今は娘もママがんばって!と応援してくれています」と千恵さん。 家族の支えを受けながら、姉妹は今日も夢のあるケーキとごはんを作り続けています。 東池袋5-46-12新大塚タウンプラザ1階 ☎5944-9464
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