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広報としま特集版 令和2年（2020年）4月号 No.1872豊島区役所 〒171-8422 豊島区南池袋2-45-1　 ホームページ http://www.city.toshima.lg.jp/2トキワ荘解体から今年で38年。南長崎花咲公園内にオープンするトキワ荘マンガミュージアム（以下、ミュージアム）は、マンガ家たちがかつて目にしていたトキワ荘の姿をリアルに再現しています。トキワ荘で過ごした若きマンガ家たち。マンガにかけるとても大きな情熱を宿していた彼らが駆け抜けた青春時代は天真爛漫なものでした。やがて日本を代表する文化へと成長したマンガ文化の、青春の1ページが38年の時を超えてよみがえります。▲食器や瓶などの日用品には当時の生活の息吹が感じられるよう、建物以外の細部も時代考証しています。▲マンガ家の先生たちが主に過ごしていたのは昭和30年代。築後10年を想定して外壁の汚れや、鉄柵のサビといった傷みも再現。▲ミュージアム2階はわずかに残る写真や当時、住んでいたマンガ家の先生の助言をもとに再現しています。水野英子さんは昭和33（1958）年3月から10月までトキワ荘に居住していました。当時のトキワ荘の様子など、たくさんの貴重な話を聞きました。　トキワ荘で過ごしていた時のことですが、私としてはマンガ好きがひとつの場所に集まってワイワイ楽しく語り合ったり好きなことにどっぷりのめり込んだりと、それは本当に楽しい時間でした。みんな若くて、1つの部屋に何人くらい詰め込めるか？なんて遊びをしたこともありました（※14人入ったそうです）。傍から見ると「親戚同士なの？」と勘違いされるくらいに仲が良く、今じゃ考えられないかもしれませんが部屋の鍵なんて誰もかけていなかったです。トキワ荘がここまでのものになるなんて、誰も考えていませんでしたよ。　当時、マンガは子どもたちが読むもので、おとなはほとんど読んでいませんでした。子どもたちを虜にしたマンガの「面白さ」「奥深さ」が多くの人に親しまれているのを見ると、隔世の感があります。トキワ荘で過ごしたマンガ家たちが描いたマンガには、世の中を描きかえることができるほどの原動力があったんだということをぜひミュージアムで知ってもらえればと思います。●所在…南長崎3-9-22　（南長崎花咲公園内）●開館時間…　午前10時～午後6時　（入館は午後5時30分まで）●休館日…毎週月曜日　（祝日の場合は翌平日）、　年末年始、展示替え期間。●入館料…無料　（企画展は有料の場合あり）▲ミュージアムの最寄り駅の一つ落合南長崎駅には水野英子さんが描いた「星のたてごと」のリンダ＆ユリウスのモニュメントがあります。▲手塚治虫を慕って、多くのマンガ家でにぎわったトキワ荘。手塚治虫とのやりとりで今も心に残っているのは「いい作品を描くから頑張ってください」と言ってもらえたことだそうです。©水野英子水野英子著「トキワ荘日記」表紙イラスト★★★★撮影…向さすけ氏マンガ家 水野英子さん当ミュージアムプレサイトでも、施設の詳細をお知らせしています。ぜひアクセスしてみてください。はたとりこ■問トキワ荘マンガミュージアム　グループ☎5992-7018らんまん