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広報としま特集版 令和2年(2020年) 12月号 No.1904豊島区役所 〒171-8422 豊島区南池袋2-45-1 ホームページ http://www.city.toshima.lg.jp/2消滅可能性都市のピンチが原動力に高野●小川さんに最初にお会いしたのは、タイミーがHareza池袋に移転してきた今年の7月でした。若くして苦難を乗り越え、事業を発展させていることにも驚きと興味を持ち、私の方からお会いしたいとお願いしました。小川●区長自ら、弊社のような若い会社を訪問していただけるなんて驚きました。高野●そして、立教大学の後輩でもありましたね。池袋には以前からよく来ていましたか?小川●中学と高校が立教新座でしたから、立教池袋でサッカー部の練習試合をして、帰りはバッティングセンターに行ったり、池袋で遊びました。私は23歳ですから、ここ10年ですね。高野●私は22年区長をやっていますから、ほぼ小川さんが生まれた時からですね(笑)。小川●この10年で池袋は大きく変わったと感じていました。昔は治安が良くない印象で、両親からも「池袋では夜遅くまで遊ぶな」と言われました。立教大学に通い、池袋で遊ぶようになって、1年ごとにまちがきれいになっていった。住みやすくて、安全・安心なまちです。まちってこんなに変わるんだ!というのが正直な感想でした。高野●池袋はかつて「怖い、暗い、汚い」という印象がありました。それは池袋が戦後の闇市から発展したからです。そして、闇市の撤退が東京で一番遅かった。僕は池袋の西口で生まれ育ったから、池袋の悪いイメージをなんとか変えたいと政治の世界に入りました。区長をやりながら少しずつ変えていきました。小川●近年の変化は目覚ましく感じます。変化を加速するきっかけは何だったのですか?高野●2014年に23区で唯一、「消滅可能性都市」の指摘を受けたことです。これは本当にショックだった。でも、これまでのまちづくりではまちは変わらないと実感しました。このピンチをチャンスに変える。どんなまちにすればよいか。当時、将来的に女性の人口が大きく減少する推計がありました。女性に優しいまち。子育てしやすいまち。その実現は至難でしたが2020年7月、池袋の商業オフィスビル、Hareza池袋に23歳の立教大学生、小川 嶺さんが社長を務める株式会社タイミーが移転してきました。同社が提供する「Timee.(タイミー)」は、「働きたい」「人手が欲しい」というニーズをマッチさせるスマートフォン・アプリ。働き手は空いた時間を活用してバイトができ、事業者は短時間でも人手を獲得できます。テクノロジーの力によって人手不足解消に貢献するサービスを世に送り出した若き経営者と、まちづくりをリードしてきた高野之夫区長が世代を超えて豊島区の未来について語り合います。[シリーズ対談] SDGs未来都市の風景を描く vol.01暮らしと仕事が共にあるまちを目指して小川 嶺高野之夫株式会社タイミー 代表取締役豊島区長profile 小川 嶺 (おがわりょう)…1997年、東京都生まれ。立教大学に進学後、起業への挑戦を経て、2018年スマホバイトアプリ「Timee.(タイミー)」を発表。膨大な数のユーザーを獲得するとともに、大企業や投資家からも評価を受け、成長を続けている。現在、立教大学経営学部に在籍。
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