20211215_gougai
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★★★★★★★★小学校に入学してすぐのことです。友達からいやな言葉を言われ、カッとなってしまい、思わず手が出てしまったことがありました。その場で担任の先生に注意され、友達にもあやまって許してもらいました。ぼくはなみだが出て止まりませんでした。なみだの理由は二つありました。一つは、友達をたたいて痛い思いをさせてしまい、もうしわけなかったから。もう一つは、なんでぼくはその場ですぐ言い返すことができないんだろうと、くやしさを感じたから。学校までむかえに来てくれたお母さんにもおこられました。大嘉はなんでいつも手を出すの。大嘉はなんでいつも言い返さないの。大嘉はなんでいつも……。「ぼくもこまってるんだ!」ぼくがなんとか言葉にすると、お母さんはもう問いつめてきませんでした。友達に何か言われたときに、ぼくも何か言いたいという気持ちは強くありました。いやな言葉を言われたときに言い返すだけではなく、「おはよう」と言われたら「おはよう」と言う、「これ貸して」と言われたら「いいよ」と言う、こんな簡単なことが、ぼくにはむずかしかったのです。お母さんは、ぼくが言いたいことがあるのに言えなくて困っているという悩みを、真剣に受け止めてくれました。話し合った結果、ぼくは2学期から池袋小の「ことばときこえの教室」に通うことになりました。週に1回2時間、豊成小にある自分のクラスをぬけて、ことばの教室に通わなくてはいけないことを、担任の先生がクラスのみんなに話してくれました。「泳ぐのが上手になりたくてスイミングに通う子がいるように、長崎さんも言葉が上手になりたくてことばの教室に通います。授業中にいないことがあるけれども、みんなで応えんしましょう。」先生のお話のおかげで、ぼくがことばの教室に通うことを悪く言ってくる友達はいませんでした。みんな応えんしてくれたのです。その後、ぼくは「ことばときこえの教室」に2年間通いました。行きはお母さんが教室まで送ってくれて、帰りはおばあちゃんがむかえに来てくれました。ことばの教室の先生達はとても優しくていつも明るく声をかけてくれました。先生方が熱心に指導してくださったおかげで、ぼくは会話のやりとりがスムーズにできるようになったのです。ぼくは、この経験から三つのことを学びました。自分のことを知ること、相手のことを思いやること、感謝の気持ちを持つことです。人にはそれぞれ得意なことと苦手なことがあります。好きなこともきらいなこともあるし、簡単にできることもむずかしいこともあります。まずは、それを理解することが大切だと思います。ぼくは言葉のやりとりが苦手で、感情的になってしまうところがありました。そんな自分がいやになり、ここからいなくなってしまいたいと思うこともありました。しかし、そういう自分を知ることが、初めの一歩だと思うようになりました。ぼくは正義のヒーローのように強くて、人を助けられる完ぺきな人間になりたいという目標があります。でも、自分はまだまだ完ぺきな人間ではないのだと認めることも、大事なことだと思いました。そして、自分がつらい経験をしたことから、同じようにつらい思いをしている人を思いやる心を持ちたいと思いました。相手の気持ちに寄りそって、自分の言葉や行動で傷つけないように、常に思いやりの心を思って接していきたいです。さらに、ぼくがたくさんの人に声をかけてもらい、支えてもらったことから、感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思いました。学校の先生やクラスの友達、家族に対して、常に感謝の気持ちを持ち、何かしてもらったときに「ありがとう」をきちんと言えるようになりたいです。今、世の中は新型コロナウイルスの流行によって、大変な日々が続いています。テレビのニュースを毎日見ていて、ゆううつになることもありますが、一人一人が自分と向き合い、相手を思いやり、周りの人に感謝の気持ちを持っていれば、社会が明るくなっていくと、ぼくは信じています。 「社会を明るくする運動」としてぼくなりに考えてみた。ぼくが住ものだろうか。一人一人にとってにするために、どんなことができる 新型コロナウイルスが世界でけば1年以上がたっていた。去年が休校になっていて、ぼくは毎日いた。マスクやトイレットペーパに身のまわりにあると思っていた消した。両親はパソコンを使ってている。ぼくは実際に友達に会なってしまった。担任の先生や校なったし、授業もない。以前ならで校長先生が立っていて、「おはな。」などと声をかけてくれていたハリがなくて、張り合いがない感生、授業・・・これらは、ぼくの生活のぼくの身のまわりにあったものペーパーなどの生活用品だけじなくなって、ぼくは、そわそわ落ち 学校からは、勉強が遅れないよたくさん出た。全部ちゃんとやる理科では、雲の様子を観察して写た。でも、一人で勉強するのはなんいい答えを思いついても、それをくて、つい、「こういう時、あいつなならどういう教え方をするのだろ くだらないことでケンカしたりムでドッジをするか、ワイワイしなない。やっていることが一方通行 ぼくたちが住む社会は、顔を見笑顔を見せあって、言葉をかけ合のなんだと、このとき初めて実感言葉と思い推進委員長賞常任委員長賞「知らない人に声をかけられてて、決してついていかない。もし校や親に報告しましょう。」ぼくが小学校に入学したての先生がこう言いました。その時ぼただけで報告しなければいけなした。そこで父に聞いてみると、「名前とか住所とかの個人情報ことによって、その子が犯罪に巻れないからだよ。」と、教えてくれました。ぼくが住んでいる豊島区にはメール」というものがあります。こしん者情報などを伝えてくれる不しん者に関するメールは、ひん内容は、「写真をとられた」というれた」というもの、そしてこれが一ない人に声をかけられた」というけの内容には、「もうおそいから家この学校の子?」など、それが不しものもあります。ある日、父がとしま学校安全安こうつぶやいていました。「こんなんで不しん者あつかい注意もできないなあ。」実はぼくも、小学生だったころられたことがあります。学校の帰あさんが、「交番はどこ?」と、聞いてきました。学校で言のなら完全に無視すべきですが交番までの道を教えてあげまし人には見えなかったし、本当に困らです。道を教えてあげたら、その「ありがとう。」常任委員長賞今年は新型コロナウイルスが世界中で猛威をふるい、世界が大きく変わってしまった1年でした。日本でも緊急事態宣言が数回にわたって発令されたことなどによって自由な外出や旅行をすることが難しくなりました。そんな今の状況下でこそ「社会が明るくなるようにはたらきかけること」が大切になってくると私は考えます。「社会を明るく」という大きな目標の中で私ができることは何だろうと考えてみた結果、「当たり前ではなくなってしまった当たり前を取り戻す」ということだと考えました。コロナ以前は毎日が明るく楽しく、バラエティーに富んでいました。しかし、マスクを付けているため人間にとって大切なコミュニケーション手段の一つである「表情」の読み取りが難しくなりました。小学校でのイベントも次々と縮小され、6年生最後の給食も全員前を向いて一言も話すことなく終えました。卒業するから友達とたくさん出かけて楽しもうと心待ちにしていたにも関わらずそれも叶わぬ夢となりました。中学生になったらたくさんの友達と仲良くなって、学校のイベントも楽しんで中学校生活を満喫しようと考えていました。しかし、待っていたのは6年生の時と変わらず前を向いて食べる味気ない給食、意見交流の少ない授業、新しくできた友達と遊びに行くことができない寂しさでした。その中で、「当たり前」だった「人との関わり」をどうにかして取り戻すことはできないかと考えました。考えていると、以前ニュースでごみ回収の業者さんが感謝を伝える手紙をもらったことを紹介していたことを思い出しました。そこで私は「人との関わりを取り戻す」ためには「感謝」と「コミュニケーション」が必要だと思いました。今まで当たり前だと思っていたもの、何も気にせず日常の中に溶け込んでいたものが当たり前ではないと気付きました。例えば、朝起きて母が朝ご飯をつくってくれていること、制服を着る時にアイロンがかけられていること、学校に行く時にいつも一緒に行ってくれる友達がいること、通学の時に「おはよう」と声をかけてくれる交通指導員さんがいること、私と仲良くしてくれる友達がいること、毎日分かりやすく勉強を教えてくれる先生がいること。これらのことも全て日常に溶け込んでいてなかなかそのありがたみに気付くことができません。しかし、今こうして考えてみると全て当たり前なことではなく、私に関わってくれる人それぞれが私を想ってしていることだと思いました。コロナウイルスが蔓延して、日常が日常でなくなった今だからこそ私たちが過ごしていた「日常」がどれだけの人に支えられていたのか、多くの人に支えられている「日常」を毎日過ごせているということがどれだけ恵まれているのかを感じることができました。そう思った今だからこそ、私に関わっている人に「感謝」を届けることが大切なのではないかと思います。「いつもありがとう」と一言声をかけるだけでも人の心はとても温かくなります。例えばいつも朝ご飯をつくってくれる母に「いつも朝ご飯をつくってくれてありがとう」と伝えてみたり、「今日は手伝うよ」と言ってみたり、学校の先生に「手伝うことはありますか?」などと聞いてみたり、友達に「一緒に音楽教室に行かない?」や「今日の授業のここ面白かったよね」などと話しかけたりして、日頃の感謝の気持ちを伝え、恩返しをしていこうと思いました。一つ一つの温かな言葉・行動を積み重ねて非力ながらも私に関わっている人の心を明るくできる運動を行っていきたいです。今、私たちにできること推進委員長賞中学生の部中学生の部小学生の部小学生の部1,747作品526作品作文コンテスト受賞作品作文コンテスト受賞作品豊成小学校 6年生 長崎 大嘉さんながさき たい が巣鴨北中学校 1年生 千葉 小春さんち ば こ はる令和3(2021)年12月15日
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