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豊島区役所 〒171-8422 豊島区南池袋2-45-1 ホームページ https://www.city.toshima.lg.jp/2広報としま特集版 令和5年(2023年)8月号 No.2029お住まいの地域で消防団の皆さんが活躍されていることをご存じですか?消防団員の方は仕事や学業、家庭を持ちながら地域の安全と安心を守るために活動されています。今回は地域防災消防団の皆さんを取材しました。■問防災危機管理課防災事業グループ☎4566-2572消防団に入団したきっかけを教えてください。2人●私たちは救急救命士を目指しているので、大学では救急救命士コースを専攻しています。大学の先輩が、将来救命士を目指すうえで消防団の活動はいい経験になるよと誘ってくれたのがきっかけです。入団後、生活面で変化はありましたか。佐久間さん●人に説明できるくらい知識を深めていきたいと思うようになりました。消防団は地域のために活動しているので、学んだことは今後どこに住んだとしても活かせます。そして、消防団員だからこそ、自分が家で火事を起こすわけにはいかないという意識も強くなりましたね。真野さん●家の火災報知器なども点検しようと思うようになりました。普段サイレンの音を聞くといつか自分も現場に行くかもしれないという緊張感が高まります。活動では、まちの中で防災のアナウンスをしたり、盆踊り大会での警戒・見回り、救命講習会でAEDの使い方を学んだり。長く活動している方に地域の歴史なども教えてもらったりもするんです。2人●様々な知識が身について、消防団に入ってプラス面しかないですね。学校生活との両立はいかがですか。佐久間さん●普段の訓練のほかにポンプ操法審査会の前の2か月間は週3~4回、夜に訓練をします。正直、心が折れそうになった時もありましたが、団員の皆さんが励ましてくれたおかげで頑張れました。皆さんが本当に優しいんです。真野さん●平日は授業と訓練、土日はアルバイトという状況で大変な時もありました。でも、地域の皆さんは自分の娘や孫のように私たちに接してくれるので、その優しさに応えたくて頑張れます。練習時によく差し入れもしてくれました。差し入れがおいしいから、より頑張れたのもあります(笑)。審査会当日には応援に来てくれて「いつも通りやればいいんだよ」と声をかけてもらい、涙が出そうになりました。普段は大学の授業、アルバイトなど多忙な学生生活を送る中で、消防団にも所属し、地域の消防訓練などにも参加。今年度のポンプ操法審査会で、準優勝に輝きました。学業との両立の中で日頃どのような生活を送っているのか、お話を伺いました。今後の目標は?佐久間さん●高校生のときからの目標である救急救命士になりたいです。命の最前線の現場ですが、救急は男性の方が多いのが現状です。女性の社会での活躍が注目されている現代ですが、女性だからこそ要救助者が女性の場合などに安心感を与えられる存在になりたいと思っています。もっと地域の若い方も消防団に入れるようになればいいなとも思っています。真野さん●私も救急救命士になることが一番の目標です。人の役に立つ仕事がしたいんです。私が大学を卒業して豊島区を離れることがあったとしても豊島消防団の活動が途切れることがないように、すでに大学の後輩にも入団をすすめています。日頃各分団で訓練されている消防団の方々が分団代表チーム(1隊5名)で、ポンプの基本操法である①ポンプ搬送、②ホースの延長、③水槽から消火水を吸水、④放水をする手順を、確実性・操作の習熟度において競います。実際に災害時の消火活動を行うために使用する可搬ポンプを使用します。今年度、豊島消防団では第5分団、池袋消防団では第1分団が熱戦を制し、優勝しました。佐久間 美羽さん真野みなみさん帝京平成大学 学生佐久間 美羽さん 真野みなみさん さ く ま み うま の豊島消防団第4分団豊島消防署 防災安全係 中村さん豊島消防団は220名の団員が7つの分団に所属し、仕事や大学のない日にあわせて、消防署と一緒に各種行事に参加しています。小・中学生への救命指導や地域イベントでの警戒活動など、身近なところで皆さんの安全を見守っています。これからも団員の方々を地域防災力の担い手として、豊島消防署は豊島区とともに応援します。池袋消防署 防災安全係 熊谷さん池袋消防団は、池袋駅の西側にあたる地域を管轄区域として活動しています。全団員の約3割が女性であり、力強さに加え、多様な視点を活かせる消防団になっています。一年を通じて、お祭りやイベントの警戒、防災訓練などに参加し、自営業者、会社員、学生など様々な職業の団員たちが協力し合い、地域の防災リーダーとして活躍しています。▲日頃訓練をともにしている第4分団の皆さんい
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