20230815_gougai
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医者じゃなくても助けられる命優秀賞私は去年の道徳の授業で臓器提供について考える機会があった。私はその授業を通してすごく胸にくるものがあった。それは過去に母と臓器提供の話をしたことを思い出したからだった。遡ること4年前。私は母の帰りを待ちながら家でのんびりしていた。母は帰ってくるとすぐに言った。「ドナーになってもいい?」私は胸が詰まり頭が熱くなったのを感じた。ドナーといえば臓器、血液、髄液など体の一部を誰かに提供することで、臓器提供について詳しくは知らなかったが大体は想像できた。私は母に言い返すことができずただ首を横に振っていた。母が亡くなった後、母の温もりを感じられないまま臓器提供が行われていたら。会った時、母に臓器がないということが想像できず怖かったからである。 私は今でもこの時に感じた複雑な気持ちを覚えている。去年の臓器提供について考える授業では、自分の気持ちを決め母に返答するきっかけとなった。それは、臓器提供をする側とされる側の立場の気持ちについて考えたからだ。私はこれまで母が臓器提供をすることに反対をしていたが、この時、私は自分の家族、友達が、もし臓器提供を必要とされた場合、必死に提供してくれる人を探すだろう。そして、また一緒に前と同じような日々が送れることに感動を覚えるだろう。そう考えた時、私は母が臓器提供をすることで誰かの命を救うきっかけを与えることができるのならと思い返答した。私はこの時から自分も誰かのためにできるのなら亡くなった思いやりで明るい社会へ優秀賞さくら小学校 6年生長谷川 采里さん千登世橋中学校 3年生菊池 陽茉莉さん時、自分の臓器を渡し命をつなぎたいと思った。しかし、今の日本では過去の私と同じように臓器提供に対し良い印象がなかったり、臓器提供について詳しく知らない人が多く、臓器の提供をする意思を持っている人は全人口の5分の2。無理に臓器提供をする必要はない。だけど世界的にも日本国内でも臓器提供を待っている人はたくさんいる。たしかに、身近に臓器提供を待っている人がいないと臓器提供について考える機会は全くといっていいほどないかもしれない。でも現代の社会において医療が発達し、医者じゃなくても助けられる命がある。逆に私たちがいるからこそ助けられる命なのかもしれない。それは私たちの決断や行動によって決まる。だから私たちは今のうちから家族と話し合い、臓器提供について考えを深めて、ある程度の意思を持っておくべきであると思う。私は、これからも臓器提供やドナー登録について母だけでなく祖母、叔父、友達とも話し合っていきたいと思う。そして私は、この2年近くドナー登録について考える機会があった。それは、幼馴染の弟が年末まで白血病だったのだ。白血病だった間、私は不安でいっぱいだった。してあげられることはしたかった。だから私は今後のためにドナー登録をして、生きているうちから提供できるものはしたいなと思った。この作文を通して臓器提供やドナー登録について知ってもらいたい。医者じゃなくても助けられる命が増えることを願って。私は、この社会から思いやりのない行動を減らし、そして、無くしていき、思いやりであふれている社会に「なったらいいな」と思っています。でも、今のままでは思いやりであふれる社会はつくれないと思います。なぜなら、今の社会には、思いやりのない行動や思いやりのない行動をする人がたくさんいるからです。 たとえば、犯罪です。犯罪は思いやりとは正反対な行動だと私は思います。なぜなら、犯罪は関わってしまった人がとてもいやな気持ちになるからです。関係のない人が巻き込まれるのはとてもかわいそうだと思います。犯罪の中でも人の命が失われる「殺人」や、人をだまし裏切る「詐欺」がとてもひどいと思います。なぜ「殺人」がひどいと思うのかというと、人の「命」が最低でも一つ失われるからです。人の命は一人の人間に一つしかないため、一つ命がなくなるということはつまり、一人の人間が死んでしまうということで、それは許されることではないと思い、ひどいと思うことの2つに入れました。また、もう一つの「詐欺」は人をだまし、お金をうばったりするところがひどいと思ったからです。私は「詐欺」は度を超えたうそだと思っています。私も、うそをついてしまうことがありますが、当たり前にうそはつきたくないし、他の人にうそをつかれるのもいやです。そのため、人をだまし、何かを取ることはとてもひどいことだと思います。身内をよそおってだますのが特にひどいと思っています。なぜなら、身内の人とは、ふつうの人より長く過ごしていてたくさん信用しているからです。「困っているからお金貸して」とか言われて、○○なら信用できると思ってお金を貸したら、「実は詐欺でした」なんて、信じてお金を貨したその人がとてもかわいそうだからです。私は高齢者が詐欺の被害にあったというようなニュースを聞くたびにとても心が痛みます。でも、詐欺などの犯罪はいつでも、だれでも、身近にあるということを忘れてはいけないと思っています。           また、犯罪以外でも思いやりのない行動はまだまだたくさんあります。たとえば、ポイ捨てや迷惑行為などです。町などでのポイ捨ては落ちているゴミを見たたくさんの人がいやな気持ちになります。また、迷惑行為も他の人をとてもいやな気持ちにします。そのため、どのような場所でもポイ捨てや迷惑行為はしないでください。私が今まで話した「犯罪」や「ポイ捨て」、「迷惑行為」は思いやりのない行動のことで、これらの思いやりのない行動をなくすことでいやな気持ちになる人はたしかにいなくなるかもしれません。でも、私がつくりたい社会は「思いやりであふれる明るい社会」です。そのためには「思いやりのある行動」をたくさんの人が当たり前にするようになれば、思いやりであふれる社会はつくることができると思います。思いやりのある行動の例は、ボランティア活動です。ボランティア活動には色々な種類がありますが、ほとんどが他の人のためや、よりよい社会のために行ってくれていることです。他の人やよりよい社会のためだと思うと、とても心が温かくなります。私は電車でおばあさんに優先席をゆずったことがあるのですが、その時に「ありがとう」と一言言われてとてもうれしい気持ちになりました。一言「ありがとう」と言われるだけでこんなに違うのかと思いました。「ありがとう」は特別な言葉だなと思いました。私は電車やバスの席をゆずるなどの小さなことでも、自分ができる思いやりのある行動をしてほしいと思います。みんなで協力して思いやりのない行動をなくし、思いやりのある行動を増やしていき、思いやりであふれる社会をつくっていきたいです。学校名仰高小学校駒込小学校清和小学校西巣鴨小学校朋有小学校朝日小学校池袋本町小学校池袋第三小学校池袋小学校高南小学校目白小学校長崎小学校要小学校椎名町小学校富士見台小学校千早小学校高松小学校さくら小学校作品名「家族の絆でどんなトラブルも乗りこえる」思いやりを持つことの大切さいのち「神様から授かった命」「いのち」ってふしぎだな一回だけのチャンス 私達の未来のために 生物と人間の命よりよい社会にするためにあいさつから生まれるリズム助けての一言でいいからいのちの色の育て方「ポイ捨て」損するのは私達より良い社会を作るには「あいさつで人とつながろう」社会を明るくする運動隣人を大切に誰もが楽しく生活するために受賞者氏名中溝 まう中根 由莉柳澤 佳音清水 綾乃清水 一伊髙橋 百々花山本 幸空村松 輝明金子 ひかり石川 莉世久保田 愛菜笠井 心寧齊藤 愛花岡田 奏子中山 希瑛宇野 由彩石渡 梨楠久保田 唯月地区優良賞は、応募者の中から、学校ごとに1名ずつ選出しています。地区優良賞 受賞作品■小学生の部警視庁(巣鴨署・池袋署・目白署・巣鴨少年センター)、東京商工会議所豊島支部、東京都薬物乱用防止推進豊島地区協議会、豊島区、豊島区環境衛生協会、豊島区教育委員会、豊島区更生保護女性会、豊島区商店街連合会、豊島区青少年育成委員会連合会、豊島区町会連合会、豊島区BBS会、豊島区保護観察協会、豊島区保護司会、豊島区民生委員児童委員協議会、豊島区立小学校PTA連合会、豊島区立中学校PTA連合会“社会を明るくする運動”豊島区推進委員会(50音順) すべての国民が犯罪や非行の防止と犯罪や非行をした人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築くための全国的な運動です。《“社会を明るくする運動”とは》《“社会を明るくする運動”とは》“社会を明るくする運動”豊島区推進委員会では、例年7月の強調月間を中心に各団体の協力のもと、様々な趣向を凝らしたPR活動を実施しています。また、「いのち」「社会を明るくする運動」をテーマに募集した作文コンテストには、豊島区立の小・中学校の児童・生徒の皆さんからたくさんの応募をいただきました。7月9日(日)に池袋西口公園グローバルリングシアターで中央大会「区民のつどい」を実施しました。セレモニー、合唱(すがも児童合唱団・社明合唱団)、作文コンテスト表彰式と推進委員長賞・常任委員長賞の作品発表を行いました。《豊島区推進委員会の活動》《豊島区推進委員会の活動》《中央大会「区民のつどい」》《中央大会「区民のつどい」》学校名駒込中学校巣鴨北中学校西池袋中学校千登世橋中学校千川中学校作品名人とのつながり明るい社会のために一人一人ができること 犯罪をなくすためには違いを受け入れて明るい社会にするために受賞者氏名青木 響大高島 聖奈熊谷 紀実花成瀬 心鶴田 結凜■中学生の部令和5(2023)年8月15日

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